本好き オティーリエ。 #二次創作 正しい心配の仕方

本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~

本好き オティーリエ

アニメ「本好きの下剋上2期」の放送日時や放送局と再放送は? 【アニメ】 本好き下剋上 『究極の選択と家族会議 11話 』 家族会議のシーン泣ける。 そして暖炉の前で酒をのみながら項垂れるパパの姿は悲しすぎる。 — スーパーどんぐり rejihikaru22 それでは、アニメ「本好きの下剋上2期」の放送日時から見ていきましょう! アニメ「本好きの下剋上2期」の放送日時や放送局は?• ABCテレビ 4月4日より毎週土曜日26:10~• TOKYO MX 4月8日より毎週水曜日22:00~• アニメ「本好きの下剋上2期」の再放送日時は? ネットで探してみましたが、現時点では再放送は現在予定がありません。 再放送予定が判明した場合、こちらに追記させていただきます。 また、再放送はありませんが無料で安全にフル動画を視聴することが出来ます。 スポンサーリンク アニメ「本好きの下剋上2期」の放送地域は?関西や大阪と愛知は? 初めて本好きのイラスト描いてみました〜 ミニキャラ風マイン。 「今までの私の画力からしたら、上出来だー!」と思ってしまった… 自分的に満足なので、アイコンにしときます! — fericia fericia8 アニメ「本好きの下剋上2期」の放送地域は、• 和歌山• 滋賀 となっており、東京と大阪などの関西に限定されており愛知での放送予定はありませんでした。 マイン:井口裕香• フェルディナンド:速水 奨• トゥーリ:中島 愛• エーファ:折笠富美子• ギュンター:小山剛志• ルッツ:田村睦心• ベンノ:子安武人• オットー:日野 聡• マルク:前野智昭• フリーダ:内田彩• ギル:三瓶由布子• フラン:狩野 翔• デリア:都丸ちよ スポンサーリンク 「本好きの下剋上」のあらすじやネタバレ 2020春アニメ2作品目 「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません」15話 神殿の巫女見習い編スタート。 OPはマインの新生活の期待と不安をうまく表現しつつ明るい曲調になっていて良かったです。 個性豊かな側仕えたちとどう関係を築いていくのか楽しみです。 もっと多くの本を読みたかった、そんな未練を抱いた彼女は気が付くと異世界の幼女マインとしての体を持っていた。 物語の主な舞台となるのは、魔法の力を持つ貴族に支配される中世然とした異世界の都市エーレンフェスト。 厳格な身分制度の中、現代日本の知識を持つ少女マインが、本を手に入れるために出世していく。 第一部 第一部では、平民の娘マインが幼馴染の少年ルッツとを発明した後、神官長フェルディナンドと出会い巫女見習いとなるまでが語られる。 マインはこの世界で意識を持ってから大好きな本を探すが、紙がなく、羊皮紙による本も高価であることを知り、本作りを志す。 マインは病弱で家族も貧しかったため、紙を作るための材料集めにも不自由する。 最初は現代知識による簡単な発明で身の周りの改善しかできなかったが、ルッツがマインの発明に興味を持ち協力してもらえるようになった。 大商人ベンノは平民にありえないほどの身綺麗さと、年齢不相応の知識を持つマインに特異性を見出し、マインとルッツの工房に出資し、商人見習いとして教育する。 以後、ベンノは二人のために親身でありつづける。 紙は完成したが、マインは自身が身食いと呼ばれる不治の病であることを知ってしまう。 身食いは、体内に魔力が限界を超えて蓄積される病気で、その多くは短命で亡くなるか、魔力を必要とする貴族に服従を強要される。 マインは高い魔力が評価されて、魔力を放出できる神殿の巫女となることが許可される。 第一部の終わりでは、神殿長にマインの身柄を召し上げられそうになるが、マインの家族が命をかけて抗議し、自由な身を保証される。 第二部 第二部では、神官長フェルディナンドに庇護され神殿で貴族のように遇されるマインが、印刷技術を開発して本作りの集団グーテンベルクを結成したことと、愛する家族を陰謀から守るために絶縁して領主の養女となったことが語られる。 マインが入った神殿は、貴族の血筋の青色神官/巫女と、孤児出身で青色に仕える灰色神官/巫女による身分社会だった。 平民でありながら青色巫女見習いとなったマインは神殿内部や貴族から敵意を受けるが、マインの能力を認める神官長フェルディナンドに擁護される。 マインは工房長として印刷技術の確立に動き、また、高い魔力を大勢に示したことで、その能力・知識を独占しようとマインを拉致する企みもあった。 フェルディナンドはマインの身を案じて貴族との養子縁組を斡旋する。 しかし、前世での母との薄い関係を悔いたために今世での家族を大切に思うマインにとって、養子縁組は受け入れがたい選択だった。 マインの周囲の大人は、マインを守るために協力するが防ぎきれず、貴族の害意は家族にも向けられる。 第二部の終わりでは、印刷技術の革新性を理解した領主ジルヴェスターが、マインに偽造された身分を与えた上に自身の養女とすることで、マインとその家族の安全を守る。 そのためにマインは愛する家族との絶縁を余儀なくされる。 第三部 第三部でマインは、貴族としての偽の身分とローゼマインの名が与えられ、領主の養女になる。 神殿長を務め、印刷業やレストランを経営する傍ら領主家族とのふれあいや問題に向き合っていく。 また、虚弱体質を治せる魔法薬ユレーヴェを知り、素材を求めて冒険する。 最後には陰謀で命を落としかけ、二年の眠りにつくまでが語られる。 フェルディナンドの診察により幼少時にマインが一度死んだことが明かされ、それによる魔力の塊を治すために特殊な魔法薬ユレーヴェが必要だと知らされる。 素材を採取する一方で、神殿長として仕事をするも前神殿長が残した問題と向き合っていく。 兄ヴィルフリートに絡まれ一日入れ替わることを提案しヴィルフリートはローゼマインが神殿長、孤児院長、工房長の仕事を平然とこなすことに驚き、ローゼマインはヴィルフリートがかなり甘やかされてきたことに驚き、それを改善させようと躍起になる。 冬になり貴族の子供が集まる子供部屋で聖書をかみ砕いた内容の絵本やかるたによる反応は上々で購入する貴族がいる中、購入できない貴族にはローゼマインが知らない物語を提供することで貸し出されることが決まり喜ぶ子供がいたことに安堵する。 春になり前神殿長の姪かつ領主の姉ゲオルギーネの来訪で領主夫婦に緊張が走るも問題は起こらず過ぎ去って行く。 秋の素材採取でダームエルに教授した魔力圧縮がエーレンフェストに必要だと領主の口から語られ、魔法薬の製作を優先することを条件に教授すると、大人でも有効であると太鼓判を押される。 妹のシャルロッテとお茶をしていると飛び込んできたヴィルフリートに中断されひと騒動となる。 シャルロッテの洗礼式にシャルロッテが誘拐されかけるもローゼマインが体を張り救出する。 しかし、毒薬を飲まされ生死の境を彷徨う。 フェルディナンドはマインを魔法薬ユレーヴェに浸らせ治癒のための眠りにつかせる。 第四部 第四部では、貴族院へ進学したローゼマインが図書館の魔術具を再生し図書委員を自称したこと、派閥の対立を越えて領地の生徒たちを協力させ敵対派閥の子供たちから信用を得たこと、他領地の貴族や王族と交流を持ったこと、また、王の権力の源泉である聖典グルトリスハイトが失われており新たな政治紛争が起きうることや領地間の対立などが語られる。 フェルディナンドはローゼマインとの家族としての強い絆を得ていたが、第四部の結末では対立する領地アーレンスバッハへ婿入りせよとの王命が下り、二人は離れ離れとなる。 毒薬を飲まされ目覚めなかった二年間で成長した兄ヴィルフリートと妹シャルロッテに戸惑いを感じながらも貴族院へ入院するための教育が施され、無事に入院するも王族や他領の領主候補生に嫌味を言われてしまう。 図書館へ早く行きたいローゼマインにヴィルフリートの提案で初日の講義で全員合格を目指すこととなった新一年生。 努力の甲斐もあり初日全員合格をもぎ取り図書館に入ったローゼマインは喜びのあまり多大な祝福を振りまき王族専用の魔道具シュバルツとヴァイスの主となるも、王族から奪ったと言いがかりをつけられ他領と問題を起こしてしまう。 帰還命令が出されエーレンフェストへ戻るローゼマインを待っていたのは養父とフェルディナンドのお説教と尋問だった。 神殿へと戻り神殿長としての仕事をこなす傍ら、印刷業の仕事を本格的に始めるため様々な事をオティーリエと相談する。 貴族院へと戻り王族と他領とのお茶会をこなし一年目が終わりローゼマイン式魔力圧縮の講座を終え、祈念式を各地で行う中、聖典の通りに行うことで今以上の効果を発揮することが判明する。 二年目の貴族院でもローゼマインはシュタープを神器へと変化させ、回復薬の調合と優秀な成績を収め昨年同様、初日全員合格の快挙を達成する。 魔石採取の途中、魔獣に襲われ退治するも採取場所が荒れていることに気付き再生の儀式を行ったローゼマインに帰還命令が下される。 養父から祈念式で行った儀式が聖典とどう違うのか調べるよう命令される中、採取場所で行ったことを聞くため呼び出され聖典の問題にまで発展する。 王命でフェルディナンドがアーレンスバッハのディートリンデに嫁ぐよう下されエーレンフェスト内は困惑する。 そんな中、エーレンフェストの神殿からローゼマインとフェルディナンドを恨む貴族一派により聖典が盗み出されてしまう。 第五部 第五部では、フェルディナンドがいなくなった状態で奮闘するローゼマインの姿が語られる。 粛清が前倒しになり、貴族院では旧ヴェローニカ派の子供たちが名捧げを強要されることになる。 神々のご加護を受ける実習でエーレンフェストの学生が多数の神々のご加護を受けたことで、神事の重要性が見直されることになる。 そこでダンケルフェルガーと共同研究を行うことになるが、レスティラウトと諍いになりローゼマインと婚約を賭けてダンケルフェルガーと嫁取りディッターを行うことになる。 卒業時の奉納舞で起こったアクシデントにより、ディートリンデが次期ツェント候補であると中央神殿が発表してしまう。 エーレンフェストに戻ったローゼマインに待ち受けていたものは、上位領地としての地位や立場についていけない領内の貴族の大人たちの姿だった。 王族の要請により貴族院の図書館の古い資料を調べているうちに、ローゼマインこそが最も次期ツェントに近い存在であることが判明し、ジギスヴァルト王子との婚約を強要される。 交渉の末、1年の猶予を勝ち取ったローゼマインたちはその間に領内改革を進め引き継ぎを終える。 4年生の貴族院で神事を行いローゼマインはエアヴェルミーンからグルトリスハイトを授かるが、同時にフェルディナンドを殺せと命じられる。 エーレンフェストに戻ったローゼマインは領内の貴族とともにアーレンスバッハからの侵攻に備える。 ディードリンデがフェルディナンドに毒を盛った上でランツェナーヴェと組んで中央に侵攻し、同時にゲオルギーネがエーレンフェストへの侵攻を開始したことを知ったローゼマインは、フェルディナンドを救出するためにダンケルフェルガーの協力を取り付けてアーレンスバッハに逆侵攻をかける。 スポンサーリンク アニメ「本好きの下剋上2期」の放送地域や放送局!大阪などの関西や愛知はある?のまとめ 今回は、アニメ「本好きの下剋上2期」の放送地域や放送局!大阪などの関西や愛知はある? について書いてきました。 アニメ「本好きの下剋上2期」は、東京と大阪などの関西の砲塔となっておりかなり限定されていました。 続編ということで今回も楽しみですね!.

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本好きの下剋上 〜司書になるためには手段を選んでいられません〜(第1部)を無料視聴する方法を解説!

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窓の外が白み始める頃、私は目を覚ますと同時にベッドを飛び降りた。 素早く身支度を整えて食堂へ急ぐ。 朝食はいつも同じ、パンとスープ、冷肉の簡素な食事だ。 気がせいてろくに噛まずに呑み込みたくなるが、意識してゆっくり噛む。 ローゼマイン様のレシピのふわふわパンではないが、騎士寮の朝食には干した果物やナッツが入ったパンが出される。 以前は何も入っていない味気ないパンだったそうだが、騎士寮の食事について話を聞いたローゼマイン様が、「一日を元気に過ごすために朝食はとても大切です。 せめて少しでも美味しく楽しく栄養が取れるようにいたしましょう」とアウブ・エーレンフェストに掛け合ってくださったという。 私はパンの単調な味があまり得意ではなかったので、ローゼマイン様のお心遣いがありがたい。 また、毎日とまではいかないが、切った果物がつくこともある。 食べ終えたらもう一度身支度を確認し、ラウレンツと共に騎士寮を出た。 ユーディットと第一訓練場で待ち合わせて神殿へ向かう。 今日のローゼマイン様の昼の護衛はラウレンツとユーディットだ。 護衛任務のない私が神殿に行くのは、今日は一日ローゼマイン様とご一緒する番だからだ。 ローゼマイン様に名を捧げた者達は元々未成年ばかりで、親と決別したか親が処刑されたかのどちらかだ。 ローゼマイン様は給金以外にも何かしらの名目をつけてはお金を融通してくださるが、それでも生活はかつかつだ。 当然ながら楽師や教師を雇う余裕などない。 そこでローゼマイン様は、名捧げ組を何日かに一度ご自分と一日過ごさせることで、職務以外の学業の復習と予習ができるようにとご配慮くださったのだ。 当初、ローゼマイン様は未成年の名捧げ組だけのつもりであったが、主と一日共にいられる機会をハルトムートとクラリッサが見過ごすわけがない。 滔々とローゼマイン様への敬愛と賛美を語り連ねて懇願し、根負けしたローゼマイン様が平等を期すためにと、名捧げの有無や成人未成年を問わずすべての側近を対象にすることになった。 食事もローゼマイン様と共にいただくことになるので、これには他の側近たちも喜んでいて、とくにユーディットとダームエルは非常に嬉しそうだった。 オティーリエはクラリッサの監視と、冬にローゼマイン様の側仕えとなるベルティルデの教育で忙しいからという理由で辞退したのだが、少し残念そうな顔をしていた。 神殿に着いたのは二の鐘が鳴ってすぐだ。 ローゼマイン様の朝食が終わられるのを待ち、神殿の側仕えと今日の予定を確認する。 前日夜番の護衛であるダームエルとレオノーレはラウレンツ達と引継ぎをすませると城へと戻っていった。 文官のローデリヒや孤児院長でもあるフィリーネは神殿にいることが多いのだが、今日はそれぞれ業務の関係で城に詰めているそうだ。 ローゼマイン様を独占できるようで少しうれしい。 朝は必ず音楽の時間だ。 ローゼマイン様の楽師であるロジーナの指導の下、ローゼマイン様と並んでフェシュピールを構える。 まずは運指の練習曲から始まるのだが、単純な繰り返しの曲だからこそ、逆に技量が際立つ。 私は同学年の中でもそれなりだと自負しているが、ローゼマイン様の音は別格だ。 音色はあくまでも柔らかく、しかし音の粒は潰れることなく、淀みなく連なり零れていく。 指が温まったらそれぞれの課題曲の練習になる。 最終学年の私は自由曲として、フェルディナンド様がフェシュピールコンサートで弾かれたというライデンシャフトに捧げる曲を選んだ。 フェルディナンド様が弾かれたそのままではなく、ローゼマイン様がロジーナに命じて私の技量に合わせて編曲し直してくださったものだ。 それでも弾きこなすのは難しく、たびたびロジーナの指摘が入る。 三の鐘が近くなったらローゼマイン様の奉納舞の稽古となる。 椅子や机をよけて空けた場所で軽い準備運動をされると、ローゼマイン様は私を見てにこりと微笑んだ。 「ではマティアス。 よろしくお願いします」 私は頷いてフェシュピールを抱え直す。 ローゼマイン様がその場に跪き床に手をつくと、ふっとその場の雰囲気が変わった。 「我は世界を創り給いし神々に祈りと感謝を捧げる者なり」 フェシュピールの音に合わせて、ゆるりとローゼマイン様の両腕が上がる。 そのままふわりと立ち上がる様は、まるで体重を感じさせない。 動きに合わせてたなびく袖はフリュートレーネの清らかなる流れのようで、翻る夜空色の髪と虹色簪の煌めきは闇の神のマントから溢れる星のかけらのようだ。 見惚れて指が止まりそうになるのを堪え、私は懸命に弦を爪弾く。 ローゼマイン様の練習の伴奏をできる名誉を得られた事は、まさに神々に感謝を捧げる僥倖だ。 ローゼマイン様が卒業式で舞を奉納される時には、魔石を光らせて祝福を振り撒く姿が見られるだろうか。 卒業式の日は絶対に護衛任務を勝ち取らねばならない。 三の鐘が鳴ったらローゼマイン様は一度衣を整えられ、神官長室へと向かう。 昼までは神殿業務だ。 先に神官長室にいらしていたメルヒオール様は純粋な笑顔だが、ハルトムートはローゼマイン様には満面の笑みを浮かべるものの、私に対しては目が笑っていない。 一日中一緒にいられる者への嫉妬が抑えられないらしい。 いつもの事なので無視して手伝いのために割り当てられた席へと向かう。 護衛騎士のうちユーディットはともに業務を手伝うが、ラウレンツは扉の前で護衛に徹している。 計算があまり得意ではないラウレンツは、なるべく神殿業務に関わらないよう逃げ回っているのだ。 それでもローゼマイン様や他の側近から声を掛けられれば、嫌々ながら席につくだけアンゲリカよりかはましだ。 アンゲリカは……、いや、アンゲリカはあれでいいのだろう。 最近のローゼマイン様は執務の大半を青色神官達に任せ、フランと相談しつつメルヒオール様のための引継書を作成されている。 以前、ローゼマイン様が神殿長になられたときにフラン達が用意した儀式の手順書やローゼマイン様ご自身の覚書を元に、一年を通したすべての儀式の流れと注意事項を一冊の本にするのだそうだ。 時おりメルヒオール様を呼ばれては、わかりにくい点や疑問点がないかを確認されている。 メルヒオール様を見るローゼマイン様の目は柔らかく、本当にメルヒオール様を可愛がられていることがわかる。 四の鐘が鳴ったら、恨めし気なハルトムートの視線に見送られて私たちは神殿長室に戻る。 一日で最も楽しみな昼食の時間だ。 部屋に戻るとすでに用意は整っていて、席に座るとすぐに一皿目のサラダが目前に置かれた。 旬がもうすぐ終わるフーシャとポメを生のまま櫛切りにし、ドレッシングであえてある。 フーシャの緑とポメの黄色、下に敷かれたヴェルの葉の赤の取り合わせが目にも鮮やかで美しい。 神々に祈りを捧げ、ローゼマイン様が先に口にされるのを待って、私もフーシャを口に運んだ。 少しくたりとした、しかし歯ごたえの残るフーシャにドレッシングの独特の風味がなじんで、噛むごとに口の中に幸せが広がる。 ローゼマイン様のレシピが出回るようになって野菜の美味しさに目覚めた私だが、その中でも特にフーシャやレズークは格別だ。 伝統的な料理の中で使われているときは、くたくたに煮られて歯ごたえもな味もない、ただ嵩を増すための野菜としか認識していなかった。 しかしローゼマイン様の料理で使われているフーシャは、他の素材の味や旨味を吸い込み、そこにフーシャ自身のほのかな甘味が加わることで格別の美味しさを生み出すのだ。 ……このドレッシングは初めての味だな。 レージとリーガはわかる。 少しツィーネも使われているだろう。 しかしこのドレッシングの風味を決めている細かい塩漬けの肉のようなもの、その正体がわからない。 私が知る肉とは違う。 「このドレッシングは初めて食べますが、何で作られているのですか?」 「うふふん。 『アンチョビ』ドレッシングです」 ローゼマイン様は得意げに笑った。 「フェルディナンド様が送ってきてくれたお魚の中によさそうなものがあったので作ってみたのです。 お魚を塩と油で漬けた保存食なのですが、マティアスも気に入ったようでよかったです。 色々な料理の味付けに使えるし、酒のつまみにも適しているのですが、塩辛いので食べ過ぎには注意が必要なのですよ」 次に出されたスープはカルフェ芋を完全に潰して生クリームと混ぜた冷たいスープだった。 冷たいスープなど初めて飲んだが、ひんやりとした滑らかな口当たりがとても美味しい。 ローゼマイン様はどこからこういった知識を得られるのだろうか。 ローゼマイン様の考案される新しい料理はどれも斬新で美味しく、ハルトムートの言うように食の神 クウェカルーラの寵愛を得ているに違いない。 しかし、次に目前に置かれた皿を見て私は首を傾げることとなった。 半月切りにされたレズークやポメなどの野菜と豚肉が少しずつ重なるように並べられている。 肉と野菜が交互に並べられているので見た目はそれなりだが、ただ茹でただけの野菜と肉を並べただけのように見えた。 ローゼマイン様の食卓に出される料理としては、あまりに手抜きなように思える。 「夏野菜と豚肉の重ね蒸しです。 ソースは二種類あるので、好きな方をつけて食べてください」 「重ね蒸しですか。 蒸すとはたしか、蒸気だけで調理する方法でしたね」 以前、プリンというお菓子をいただいた時の説明を思い出す。 調理法など何も知らない私でも、かなり単純な調理法のように思えた。 私はレズークに茶色くどろりとしたソースをかけ、あまり期待せずに口に入れた。 ただ茹でただけのものとは比べ物にならない、何倍もの深いレズークの味わいが舌に広がる。 しかしそれだけではない。 野菜の素朴であるが華やかさなのない味に、重ねられていた肉の甘い脂が絡んで彩りを与えている。 コクのあるソースも実によく合う。 マヨネーズにすりつぶしたヌーストを混ぜたもののようだ。 次に肉を食べる。 こちらもまた美味い。 強く、しかし単純な肉の主張に、うっすらとうつった野菜の滋味が複雑さを加えている。 ソースはラニーエのみじん切りとツィーネと植物油を合わせたものをかけたが、ツィーネの酸味とラニーエの甘味がまた合っている。 そして、ローゼマイン様の勧めに従って肉と野菜を一度に口に入れてみた。 一口二口噛んだところで動きが止まる。 ……なんという……。 口内に広がる美味さをどう表現していいのかわからない。 思わずローゼマイン様に目を向けると、輝くような笑顔が返ってきた。 私は再び顎を動かす。 噛むにつれて混ざりあっていく野菜と肉の旨味、野菜の歯ごたえと肉の弾力。 野菜だけで食べるのも、肉のみを食べるのもどちらも非常に美味しかったが、これは両方一度に食べるのが正解だ。 「いかがですか、マティアス?」 「……とても、美味しいです」 馬鹿みたいに面白みのない返事だが、それしか言葉がでない。 美味しさに支配されたまま半ば無意識に食べ続ける。 フォークが止まらない。 ソースが二種類、野菜も何種類もあることで味に飽きもこない。 またたく間に皿は空になり、私はおかわりを所望した。 二皿目を空にして満足の息をついた私を見て、ローゼマイン様が笑った。 「暑さが続いて食欲が落ちているようでしたけれど、これならお肉があまり得意ではないマティアスも量を食べられそうですね」 予想外の言葉に私は思わず目を見開く。 「……ご存じだったのですか」 ……肉が得意ではないことももちろんだが、最近食が進まないことまでご存じだとは思っていなかった。 「騎士職は体が資本ですから。 少しでも食が進むようにフーゴと考えたのです」 何でもないことのようにローゼマイン様はおっしゃるが、側近にそこまで心を砕く方はそういない。 たとえば、『ポトフ』。 根野菜とソーセージやベーコンをコンソメスープで煮込んだ私の好きなスープだが、私の皿には何も言わなくても他の側近に比べてメーレンやラニーエが多く入っている。 たとえば、『ロールキャベツ』。 細かく刻んだ肉とラニーエを葉野菜で包んで色々な味のスープで煮込んだものだが、私や女性騎士が護衛の時にはコンソメスープやポメベースが多く、護衛騎士が男性だけの時はホワイトソースかブラウンソースが多かった。 側近の好みや体調に合わせて細かく変えられる献立も皿への料理の盛られ方も、すべてはローゼマイン様の指示による細やかな気遣いだ。 アーレンスバッハのゲオルギーネ様の元にいるかもしれない父上や処刑された母上のことを考える。 私はほとんど顧みられることのない子供だった。 夕食を共にしても父上と母上だけで話が進み、食後の挨拶さえおざなりだった。 おそらく私の好物など知りもしなかっただろう。 「マティアス?」 目の奥が熱くなるのを堪え、私は自分の定めた主に笑顔を向ける。 「……ありがとうございます、ローゼマイン様。 幸せです」 ローゼマイン様はきょとんとした後、嬉しそうに笑った。 「美味しいものは人を幸せにしますからね。 他にも色々と考えている料理があるのです。 また試食して感想を教えてください、マティアス」 主菜はフェルディナンド様がアーレンスバッハから送られてきたガルネシェルという素材のクリームパスタ、デザートは甘く煮て冷やしたプラーレのクリームがけだった。 いずれも珠玉の味だった。 atwiki. html)に大変お世話になりました。 本編の親子対決前に間に合った…! 発露が迷惑でないだけでマティアスさんの狂信度はハルトムートとどっこいだと思うんですがどうだろう。 親子対決でのマティアスさんの活躍を願って「本好き」チームに捧げます。

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本 好き の 下剋上 アニメ

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窓の外が白み始める頃、私は目を覚ますと同時にベッドを飛び降りた。 素早く身支度を整えて食堂へ急ぐ。 朝食はいつも同じ、パンとスープ、冷肉の簡素な食事だ。 気がせいてろくに噛まずに呑み込みたくなるが、意識してゆっくり噛む。 ローゼマイン様のレシピのふわふわパンではないが、騎士寮の朝食には干した果物やナッツが入ったパンが出される。 以前は何も入っていない味気ないパンだったそうだが、騎士寮の食事について話を聞いたローゼマイン様が、「一日を元気に過ごすために朝食はとても大切です。 せめて少しでも美味しく楽しく栄養が取れるようにいたしましょう」とアウブ・エーレンフェストに掛け合ってくださったという。 私はパンの単調な味があまり得意ではなかったので、ローゼマイン様のお心遣いがありがたい。 また、毎日とまではいかないが、切った果物がつくこともある。 食べ終えたらもう一度身支度を確認し、ラウレンツと共に騎士寮を出た。 ユーディットと第一訓練場で待ち合わせて神殿へ向かう。 今日のローゼマイン様の昼の護衛はラウレンツとユーディットだ。 護衛任務のない私が神殿に行くのは、今日は一日ローゼマイン様とご一緒する番だからだ。 ローゼマイン様に名を捧げた者達は元々未成年ばかりで、親と決別したか親が処刑されたかのどちらかだ。 ローゼマイン様は給金以外にも何かしらの名目をつけてはお金を融通してくださるが、それでも生活はかつかつだ。 当然ながら楽師や教師を雇う余裕などない。 そこでローゼマイン様は、名捧げ組を何日かに一度ご自分と一日過ごさせることで、職務以外の学業の復習と予習ができるようにとご配慮くださったのだ。 当初、ローゼマイン様は未成年の名捧げ組だけのつもりであったが、主と一日共にいられる機会をハルトムートとクラリッサが見過ごすわけがない。 滔々とローゼマイン様への敬愛と賛美を語り連ねて懇願し、根負けしたローゼマイン様が平等を期すためにと、名捧げの有無や成人未成年を問わずすべての側近を対象にすることになった。 食事もローゼマイン様と共にいただくことになるので、これには他の側近たちも喜んでいて、とくにユーディットとダームエルは非常に嬉しそうだった。 オティーリエはクラリッサの監視と、冬にローゼマイン様の側仕えとなるベルティルデの教育で忙しいからという理由で辞退したのだが、少し残念そうな顔をしていた。 神殿に着いたのは二の鐘が鳴ってすぐだ。 ローゼマイン様の朝食が終わられるのを待ち、神殿の側仕えと今日の予定を確認する。 前日夜番の護衛であるダームエルとレオノーレはラウレンツ達と引継ぎをすませると城へと戻っていった。 文官のローデリヒや孤児院長でもあるフィリーネは神殿にいることが多いのだが、今日はそれぞれ業務の関係で城に詰めているそうだ。 ローゼマイン様を独占できるようで少しうれしい。 朝は必ず音楽の時間だ。 ローゼマイン様の楽師であるロジーナの指導の下、ローゼマイン様と並んでフェシュピールを構える。 まずは運指の練習曲から始まるのだが、単純な繰り返しの曲だからこそ、逆に技量が際立つ。 私は同学年の中でもそれなりだと自負しているが、ローゼマイン様の音は別格だ。 音色はあくまでも柔らかく、しかし音の粒は潰れることなく、淀みなく連なり零れていく。 指が温まったらそれぞれの課題曲の練習になる。 最終学年の私は自由曲として、フェルディナンド様がフェシュピールコンサートで弾かれたというライデンシャフトに捧げる曲を選んだ。 フェルディナンド様が弾かれたそのままではなく、ローゼマイン様がロジーナに命じて私の技量に合わせて編曲し直してくださったものだ。 それでも弾きこなすのは難しく、たびたびロジーナの指摘が入る。 三の鐘が近くなったらローゼマイン様の奉納舞の稽古となる。 椅子や机をよけて空けた場所で軽い準備運動をされると、ローゼマイン様は私を見てにこりと微笑んだ。 「ではマティアス。 よろしくお願いします」 私は頷いてフェシュピールを抱え直す。 ローゼマイン様がその場に跪き床に手をつくと、ふっとその場の雰囲気が変わった。 「我は世界を創り給いし神々に祈りと感謝を捧げる者なり」 フェシュピールの音に合わせて、ゆるりとローゼマイン様の両腕が上がる。 そのままふわりと立ち上がる様は、まるで体重を感じさせない。 動きに合わせてたなびく袖はフリュートレーネの清らかなる流れのようで、翻る夜空色の髪と虹色簪の煌めきは闇の神のマントから溢れる星のかけらのようだ。 見惚れて指が止まりそうになるのを堪え、私は懸命に弦を爪弾く。 ローゼマイン様の練習の伴奏をできる名誉を得られた事は、まさに神々に感謝を捧げる僥倖だ。 ローゼマイン様が卒業式で舞を奉納される時には、魔石を光らせて祝福を振り撒く姿が見られるだろうか。 卒業式の日は絶対に護衛任務を勝ち取らねばならない。 三の鐘が鳴ったらローゼマイン様は一度衣を整えられ、神官長室へと向かう。 昼までは神殿業務だ。 先に神官長室にいらしていたメルヒオール様は純粋な笑顔だが、ハルトムートはローゼマイン様には満面の笑みを浮かべるものの、私に対しては目が笑っていない。 一日中一緒にいられる者への嫉妬が抑えられないらしい。 いつもの事なので無視して手伝いのために割り当てられた席へと向かう。 護衛騎士のうちユーディットはともに業務を手伝うが、ラウレンツは扉の前で護衛に徹している。 計算があまり得意ではないラウレンツは、なるべく神殿業務に関わらないよう逃げ回っているのだ。 それでもローゼマイン様や他の側近から声を掛けられれば、嫌々ながら席につくだけアンゲリカよりかはましだ。 アンゲリカは……、いや、アンゲリカはあれでいいのだろう。 最近のローゼマイン様は執務の大半を青色神官達に任せ、フランと相談しつつメルヒオール様のための引継書を作成されている。 以前、ローゼマイン様が神殿長になられたときにフラン達が用意した儀式の手順書やローゼマイン様ご自身の覚書を元に、一年を通したすべての儀式の流れと注意事項を一冊の本にするのだそうだ。 時おりメルヒオール様を呼ばれては、わかりにくい点や疑問点がないかを確認されている。 メルヒオール様を見るローゼマイン様の目は柔らかく、本当にメルヒオール様を可愛がられていることがわかる。 四の鐘が鳴ったら、恨めし気なハルトムートの視線に見送られて私たちは神殿長室に戻る。 一日で最も楽しみな昼食の時間だ。 部屋に戻るとすでに用意は整っていて、席に座るとすぐに一皿目のサラダが目前に置かれた。 旬がもうすぐ終わるフーシャとポメを生のまま櫛切りにし、ドレッシングであえてある。 フーシャの緑とポメの黄色、下に敷かれたヴェルの葉の赤の取り合わせが目にも鮮やかで美しい。 神々に祈りを捧げ、ローゼマイン様が先に口にされるのを待って、私もフーシャを口に運んだ。 少しくたりとした、しかし歯ごたえの残るフーシャにドレッシングの独特の風味がなじんで、噛むごとに口の中に幸せが広がる。 ローゼマイン様のレシピが出回るようになって野菜の美味しさに目覚めた私だが、その中でも特にフーシャやレズークは格別だ。 伝統的な料理の中で使われているときは、くたくたに煮られて歯ごたえもな味もない、ただ嵩を増すための野菜としか認識していなかった。 しかしローゼマイン様の料理で使われているフーシャは、他の素材の味や旨味を吸い込み、そこにフーシャ自身のほのかな甘味が加わることで格別の美味しさを生み出すのだ。 ……このドレッシングは初めての味だな。 レージとリーガはわかる。 少しツィーネも使われているだろう。 しかしこのドレッシングの風味を決めている細かい塩漬けの肉のようなもの、その正体がわからない。 私が知る肉とは違う。 「このドレッシングは初めて食べますが、何で作られているのですか?」 「うふふん。 『アンチョビ』ドレッシングです」 ローゼマイン様は得意げに笑った。 「フェルディナンド様が送ってきてくれたお魚の中によさそうなものがあったので作ってみたのです。 お魚を塩と油で漬けた保存食なのですが、マティアスも気に入ったようでよかったです。 色々な料理の味付けに使えるし、酒のつまみにも適しているのですが、塩辛いので食べ過ぎには注意が必要なのですよ」 次に出されたスープはカルフェ芋を完全に潰して生クリームと混ぜた冷たいスープだった。 冷たいスープなど初めて飲んだが、ひんやりとした滑らかな口当たりがとても美味しい。 ローゼマイン様はどこからこういった知識を得られるのだろうか。 ローゼマイン様の考案される新しい料理はどれも斬新で美味しく、ハルトムートの言うように食の神 クウェカルーラの寵愛を得ているに違いない。 しかし、次に目前に置かれた皿を見て私は首を傾げることとなった。 半月切りにされたレズークやポメなどの野菜と豚肉が少しずつ重なるように並べられている。 肉と野菜が交互に並べられているので見た目はそれなりだが、ただ茹でただけの野菜と肉を並べただけのように見えた。 ローゼマイン様の食卓に出される料理としては、あまりに手抜きなように思える。 「夏野菜と豚肉の重ね蒸しです。 ソースは二種類あるので、好きな方をつけて食べてください」 「重ね蒸しですか。 蒸すとはたしか、蒸気だけで調理する方法でしたね」 以前、プリンというお菓子をいただいた時の説明を思い出す。 調理法など何も知らない私でも、かなり単純な調理法のように思えた。 私はレズークに茶色くどろりとしたソースをかけ、あまり期待せずに口に入れた。 ただ茹でただけのものとは比べ物にならない、何倍もの深いレズークの味わいが舌に広がる。 しかしそれだけではない。 野菜の素朴であるが華やかさなのない味に、重ねられていた肉の甘い脂が絡んで彩りを与えている。 コクのあるソースも実によく合う。 マヨネーズにすりつぶしたヌーストを混ぜたもののようだ。 次に肉を食べる。 こちらもまた美味い。 強く、しかし単純な肉の主張に、うっすらとうつった野菜の滋味が複雑さを加えている。 ソースはラニーエのみじん切りとツィーネと植物油を合わせたものをかけたが、ツィーネの酸味とラニーエの甘味がまた合っている。 そして、ローゼマイン様の勧めに従って肉と野菜を一度に口に入れてみた。 一口二口噛んだところで動きが止まる。 ……なんという……。 口内に広がる美味さをどう表現していいのかわからない。 思わずローゼマイン様に目を向けると、輝くような笑顔が返ってきた。 私は再び顎を動かす。 噛むにつれて混ざりあっていく野菜と肉の旨味、野菜の歯ごたえと肉の弾力。 野菜だけで食べるのも、肉のみを食べるのもどちらも非常に美味しかったが、これは両方一度に食べるのが正解だ。 「いかがですか、マティアス?」 「……とても、美味しいです」 馬鹿みたいに面白みのない返事だが、それしか言葉がでない。 美味しさに支配されたまま半ば無意識に食べ続ける。 フォークが止まらない。 ソースが二種類、野菜も何種類もあることで味に飽きもこない。 またたく間に皿は空になり、私はおかわりを所望した。 二皿目を空にして満足の息をついた私を見て、ローゼマイン様が笑った。 「暑さが続いて食欲が落ちているようでしたけれど、これならお肉があまり得意ではないマティアスも量を食べられそうですね」 予想外の言葉に私は思わず目を見開く。 「……ご存じだったのですか」 ……肉が得意ではないことももちろんだが、最近食が進まないことまでご存じだとは思っていなかった。 「騎士職は体が資本ですから。 少しでも食が進むようにフーゴと考えたのです」 何でもないことのようにローゼマイン様はおっしゃるが、側近にそこまで心を砕く方はそういない。 たとえば、『ポトフ』。 根野菜とソーセージやベーコンをコンソメスープで煮込んだ私の好きなスープだが、私の皿には何も言わなくても他の側近に比べてメーレンやラニーエが多く入っている。 たとえば、『ロールキャベツ』。 細かく刻んだ肉とラニーエを葉野菜で包んで色々な味のスープで煮込んだものだが、私や女性騎士が護衛の時にはコンソメスープやポメベースが多く、護衛騎士が男性だけの時はホワイトソースかブラウンソースが多かった。 側近の好みや体調に合わせて細かく変えられる献立も皿への料理の盛られ方も、すべてはローゼマイン様の指示による細やかな気遣いだ。 アーレンスバッハのゲオルギーネ様の元にいるかもしれない父上や処刑された母上のことを考える。 私はほとんど顧みられることのない子供だった。 夕食を共にしても父上と母上だけで話が進み、食後の挨拶さえおざなりだった。 おそらく私の好物など知りもしなかっただろう。 「マティアス?」 目の奥が熱くなるのを堪え、私は自分の定めた主に笑顔を向ける。 「……ありがとうございます、ローゼマイン様。 幸せです」 ローゼマイン様はきょとんとした後、嬉しそうに笑った。 「美味しいものは人を幸せにしますからね。 他にも色々と考えている料理があるのです。 また試食して感想を教えてください、マティアス」 主菜はフェルディナンド様がアーレンスバッハから送られてきたガルネシェルという素材のクリームパスタ、デザートは甘く煮て冷やしたプラーレのクリームがけだった。 いずれも珠玉の味だった。 atwiki. html)に大変お世話になりました。 本編の親子対決前に間に合った…! 発露が迷惑でないだけでマティアスさんの狂信度はハルトムートとどっこいだと思うんですがどうだろう。 親子対決でのマティアスさんの活躍を願って「本好き」チームに捧げます。

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