いだてん レビュー。 キングダムのレビュー・感想・評価

ふりてんつもる(前編)

いだてん レビュー

日本のオリンピックは、マラソンの金栗四三と陸上短距離の三島弥彦、たった2人の選手から始まった。 1912年に初参加した「ストックホルム大会」で、金栗は日射病で失神、三島も大惨敗。 だが、そこから持ち前の根性で猛勉強、日本はスポーツ大国へと成長する。 1936年の「ベルリン大会」では、水泳の前畑秀子をはじめ金メダルを量産。 念願の「東京オリンピック」招致を勝ち取る。 だが、時代は戦争へと突入、夢は幻と消えてしまう。 田畑は蛙と芋で飢えをしのぎ、執念で競技を再開。 ついには、1964年の「東京オリンピック」を実現する。 戦争、復興、そして…平和への祈り。 ドラマでは、1912年「ストックホルム」から、1936年「ベルリン」、1964年「東京」までの3大会を中心に、激動の52年間を描いていく。 春からいだてんがBSで再放送されます。 楽しみです。 初回から観かえせばいだてんが初めから仕組まれたテーマがぶれなく貫かれて描かれていたことが分かり改めていだてんの素晴らしさが分かると思います。 さて今新型肺炎が猛威を振るい東京オリンピック開催が危ぶまれています。 思えば戦争で過去に東京オリンピックが中止になりました。 もし東京オリンピックが中止になったら日本経済は計り知れない損害になり国民の元気が失われるでしょう。 もしそうなったらオリンピックに生涯をかけ尽力した加納治五郎や田畑政治や金栗四三やその他の先人たちが草葉の陰で悲しむと思います。 何とか人間の英知で乗り越えてオリンピックを開催してほしいと思います。 そして顔の色も国籍も思想も宗教も関係がなくぐっちゃぐっちゃに集まった実に面白い東京オリンピックが観たいです。 金栗編第一部の最終章の再放送は未曽有の関東大震災からスポーツを通して被災者が立ち直るまでを描き感動しました。 それぞれが復興のために動き出す、美濃部孝蔵は焼け跡の被災者の前で落語を披露し金栗は故郷の実家から送られた救援物資を韋駄天の如く走り運び被災者を助けました。 嘉納治五郎はスポーツで被災者たちに元気を出してもらいたいと神宮競技場を解放して大運動会を開催させ被災者たちは笑顔と元気を取り戻しました。 嘉納治五郎の寛大さに心打たれました。 そして人見絹枝が岡山から震災で亡くなった恩師のシマの手紙を携えて神宮競技場を訪れました。 シマの夫の増野が読んだ手紙は日本女子スポーツの将来を人見に託したシマの誠意のこもった手紙だった。 シマの思いに涙が潤みました。 運動会の最後の徒競走で走る金栗を見た妻スヤが言った『ああ、バカだ、バカの走りよるて、みんな笑っとるだけたい』金栗が行くところ周りは笑顔の花が咲き活気に溢れていました。 良い意味で金栗は走りながら人々に夢と希望と笑顔を運ぶマラソンバカの韋駄天そのものだった。 朝ドラ『エール』は『いだてん』が親ドラマなら子ドラマだと思う。 あちらではアレなアレについエキサイトしてしまって、愛してるのに嫌われてしまう。 アレなアレばかり見てるとついね……。 ドラマが視聴率的に失敗したとか、金栗さんたちの功績まで否定されたようで、悲しかった。 こちらはレビュアー同士が気持ち的に濃厚接触しなくなり、居心地いい。 BSプレミアムいだてん再放送第26回は日本女性初のメダリスト人見絹枝がメインでした。 大柄で化け物と揶揄されても負けない人見絹枝の壮絶な戦いに圧倒されました。 アムステルダムにたったひとりの女性が国民の期待と重圧に潰され100mに負けた後、男は負けても帰れるけど女は帰れませんと涙の訴えで挑んだ800mで銀メダルを獲得した人見絹枝の執念が伝わり感動しました。 演じる菅原小春さんの渾身の演技に魅了されました。 誹謗中傷も海外に出れば賞賛に変わる、皆さんも勇気を持って走ってください、飛んでください、泳いでください。 ラジオ放送の人見絹枝の言葉に励まされました。 そして二階堂トクヨに語る『私は走るのが大好きです。 私を見て勇気づけられる人がいる限り世界を駆け巡ります』とにこやかに語り笑顔で美味しそうにシベリアを頬張る人見絹枝が苦難から解放され普通の女性に戻ったように可愛らしかった。 BSプレミアムいだてん(再)第27回『替り目』が事実上の主役交代だと思います。 田畑は金栗に反発しながらも、今自分がここにいるのは金栗のおかげだと思っていたのかもしれない。 元祖オリンピックは三千世界広しと言えど金栗四三ただ一人だと田畑は素直に認めた。 田畑は熊本に帰る金栗にオリンピックの一番の思い出は何かと尋ねると甘いお菓子と答えた。 金栗の意外な答えに田畑は落胆したが、ストックホルムの酷暑で惨敗して死の淵にいた時、生き返らせマラソン人生を続けさせてくれた地元の方から与えられた甘いお菓子が一番の思い出になったと思います。 金栗はすべてをやり遂げ悔いのない穏やかな表情で去っていく。 金栗四三は荒れた荒野を耕して種を蒔き芽を出させ田畑政治が育て花を咲かせた。 これからオリンピックの花を咲かせるための金栗から田畑への主役交代の替り目でした。 キャスト陣も脚本も演出も最高だった! 私の個人的ランキングには、大河トップ5くらいに入る名作。 )最初から真面目に見ておけばよかった・・!と思ったので、今回のBSの再放送、楽しんでます。 「大河」という枠だったために、私のように「大河」の固定イメージから敬遠する人が多かったのかなと思うと、本当に残念。 『いだてん』の主人公の「ヒャアー!!! 」が、私は全く不快ではないの。 勘九郎さんの発声が美しいのだと思う。 さすが現役の歌舞伎役者。 それでいて普段の金栗さんの少しハスキーがかった声もある。 勘九郎さんは可愛いくてしょうがない 笑。 金栗可愛いや。 2020オリンピックを延期させた日々の新型ウイルス禍のニュースを見ながら、嘉納治五郎氏の人生を思う。 現在BSで再放送されているので、もう一度見させてもらっていますが、やはりこの作品は大河ドラマの3本の指に入るぐらいの傑作です! まず出演者。 中村勘九郎さんにはとつけむにゃぁだし、阿部サダヲさんはやっぱり最高じゃんねえ!役所広司さんの演技もそれだよそれ!と言いたくなるような演技だったし、森山未來さんの落語シーンには鳥肌立った。 他にも綾瀬はるかさん、大竹しのぶさんら愛すべき役者しかおらず、キャスティングしたプロデューサーが本当に素晴らしいです! そして宮藤官九郎さんの脚本。 正直最初は落語シーンに戸惑ったけど、最後にしっかり伏線回収されて、「さすがクドカン!」と言いたくなりました!そしてクドカンの凄いところは伏線回収だけでなく、震災と戦争もしっかり書かれたことです。 関東大震災から立ち直った人々の姿や、戦時中に世界に酷いことをした日本の姿。 最後まで逃げずに、しっかり書かれた姿勢は恐れ参りました。 演出も素晴らしかった!人見絹枝の短距離走は迫力あったし、前畑秀子が金メダルをとった時の演出の見せ方は忘れられない。 そして東洋の魔女。 バレーボールのシーン本当に良かったな~。 視聴率とか出演者の不祥事とかばかり報じられて、脚本についてはあまり報じられなかったのが残念です。 視聴率は低迷しましたが、誰が何と言おうといだてん最高じゃんねえ!.

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ふりてんつもる(前編)

いだてん レビュー

畠中恵は、二〇〇一年、『しゃばけ』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞して小説家デビューした。 日本橋にある廻船問屋兼薬種問屋の大店・長崎屋の跡取りで若だんなと呼ばれる一太郎は、生まれつき病弱なため過保護な手代の佐助、仁吉に守られていた。 実は若だんな、齢三千年の大妖おぎんの孫で、佐助と仁吉は犬神、白沢なる妖、いつも寝ている離れにも、屏風のぞき、鳴家といった人ならざるモノたちが暮らしているのである。 連続殺人事件に巻き込まれた若だんなが、妖たちを手足のように使って病床で謎を解く長編だった『しゃばけ』はすぐにシリーズ化され、第二弾『ぬしさまへ』以降は捕物帳の伝統といえる連作短編が中心になり現在に至っている。 累計発行部数八四〇万部、ドラマ、漫画、舞台などでメディアミックス化され、二〇一六年には吉川英治文庫賞の記念すべき第一回目を受賞した〈しゃばけ〉シリーズは、まさに国民的な作品といっても過言ではあるまい。 〈しゃばけ〉シリーズには、妖が実在することを前提にした特殊設定の謎解き、妖や神々が巻き起こす騒動を描くファンタジー、疲れた心を癒してくれる愛らしい妖たち、若だんなと佐助、仁吉との間にある兄弟愛的な感情、長崎屋の家族愛、若だんなと菓子屋の息子ながら餡作りが下手な栄吉との友情など、どのジャンルが好きでも楽しめる奥深さがある。 その中でも最大の魅力は、トラブルを解決することで、若だんなが成長するプロセスだと考えている。 粗暴だった男が、剣の修行で精神を高めようとする吉川英治『宮本武蔵』を持ち出すまでもなく、人間の成長を描く教養小説的な時代小説は珍しくない。 ただその多くは、貧しく愚かな若者が、修行を積み、差別や偏見と戦いながら偉大な人物になるという展開になっている。 ところが若だんなは、何不自由ない大金持ちの息子で、病弱ゆえに周囲から甘やかされているので、一般的な教養小説なら主人公をいじめる悪役にされかねない設定になっているのである。 だが経済成長率が下がり、格差は広がっているが、まだ飢えるほどではない現代の日本で、貧しい若者が努力と忍耐でのし上がる物語にリアリティがあるだろうか。 恵まれた境遇にいるが病弱ゆえに大店を継ぐことに不安を覚え、自分には何ができるか、どんな大人になるべきかを常に手探りしている若だんなは、生活に不安がなく自由に将来が選べるからこそ、逆に明確な目標を持てず迷っている現代の若い世代が共感しやすいキャラクターといえるだろう。 人間の能力を超越した妖たちは、才能や努力ではどうしようもない時代の流れ、あるいは運不運の象徴にもなっている。 試験で実力以上の力を発揮することもあれば、苦労して入った会社が倒産することもあるので、人の人生から運の要素は排除できない。 それだけに、若だんなが妖たちの持ち込むトラブルに翻弄されながらも懸命に人生を切り開く物語は、ファンタジーの要素を大胆に導入したからこそ、誰もが身近に感じられるようになっているのである。 〈しゃばけ〉シリーズには、収録作の短編がゆるやかに繋がる作品も多い。 仁吉と天狗の姫の結婚を回避するため薬祖神二柱が落とした神薬を探す「てんぐさらい」、狐に呪いをかけられたという僧を救う方法を考える「たたりづき」、栄吉と札差白柳屋の縁談話が、白柳屋と不仲な同業者・黒松屋との争いへと発展する「恋の闇」、猫又から千里眼の力をもらった男が助けを求めてくる表題作、若だんなの婚約者於りんが大量の毛虫にたかられる「くりかえし」の五作を収録した第十八弾『てんげんつう』も、若だんなが大切な人を守れるのかが共通のテーマになっている。 ネットにあふれる誹謗中傷を彷彿させる呪いが出てくる「たたりづき」、優れた資質は人を幸福にするのかを問う「てんげんつう」、現代の企業でも進むある見直しが事件を引き起こす「くりかえし」など、作中には現代の社会問題が織り込まれていた。 本書は、守られる立場だった若だんなが、誰も不幸にならない解決の道筋を見つけることで大切な人々を守ろうとする意味でも、普遍的な闇と向き合い、そこに捕らわれない方法、抜け出す手順を読者に示す意味でも、著しい成長が感じられるはずだ。 ファンなら思わず涙するほどの感動をより深く味わうためにも、初めてシリーズに接する方は最初から読むことをお勧めしたい。

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いだてん レビュー

畠中恵は、二〇〇一年、『しゃばけ』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞して小説家デビューした。 日本橋にある廻船問屋兼薬種問屋の大店・長崎屋の跡取りで若だんなと呼ばれる一太郎は、生まれつき病弱なため過保護な手代の佐助、仁吉に守られていた。 実は若だんな、齢三千年の大妖おぎんの孫で、佐助と仁吉は犬神、白沢なる妖、いつも寝ている離れにも、屏風のぞき、鳴家といった人ならざるモノたちが暮らしているのである。 連続殺人事件に巻き込まれた若だんなが、妖たちを手足のように使って病床で謎を解く長編だった『しゃばけ』はすぐにシリーズ化され、第二弾『ぬしさまへ』以降は捕物帳の伝統といえる連作短編が中心になり現在に至っている。 累計発行部数八四〇万部、ドラマ、漫画、舞台などでメディアミックス化され、二〇一六年には吉川英治文庫賞の記念すべき第一回目を受賞した〈しゃばけ〉シリーズは、まさに国民的な作品といっても過言ではあるまい。 〈しゃばけ〉シリーズには、妖が実在することを前提にした特殊設定の謎解き、妖や神々が巻き起こす騒動を描くファンタジー、疲れた心を癒してくれる愛らしい妖たち、若だんなと佐助、仁吉との間にある兄弟愛的な感情、長崎屋の家族愛、若だんなと菓子屋の息子ながら餡作りが下手な栄吉との友情など、どのジャンルが好きでも楽しめる奥深さがある。 その中でも最大の魅力は、トラブルを解決することで、若だんなが成長するプロセスだと考えている。 粗暴だった男が、剣の修行で精神を高めようとする吉川英治『宮本武蔵』を持ち出すまでもなく、人間の成長を描く教養小説的な時代小説は珍しくない。 ただその多くは、貧しく愚かな若者が、修行を積み、差別や偏見と戦いながら偉大な人物になるという展開になっている。 ところが若だんなは、何不自由ない大金持ちの息子で、病弱ゆえに周囲から甘やかされているので、一般的な教養小説なら主人公をいじめる悪役にされかねない設定になっているのである。 だが経済成長率が下がり、格差は広がっているが、まだ飢えるほどではない現代の日本で、貧しい若者が努力と忍耐でのし上がる物語にリアリティがあるだろうか。 恵まれた境遇にいるが病弱ゆえに大店を継ぐことに不安を覚え、自分には何ができるか、どんな大人になるべきかを常に手探りしている若だんなは、生活に不安がなく自由に将来が選べるからこそ、逆に明確な目標を持てず迷っている現代の若い世代が共感しやすいキャラクターといえるだろう。 人間の能力を超越した妖たちは、才能や努力ではどうしようもない時代の流れ、あるいは運不運の象徴にもなっている。 試験で実力以上の力を発揮することもあれば、苦労して入った会社が倒産することもあるので、人の人生から運の要素は排除できない。 それだけに、若だんなが妖たちの持ち込むトラブルに翻弄されながらも懸命に人生を切り開く物語は、ファンタジーの要素を大胆に導入したからこそ、誰もが身近に感じられるようになっているのである。 〈しゃばけ〉シリーズには、収録作の短編がゆるやかに繋がる作品も多い。 仁吉と天狗の姫の結婚を回避するため薬祖神二柱が落とした神薬を探す「てんぐさらい」、狐に呪いをかけられたという僧を救う方法を考える「たたりづき」、栄吉と札差白柳屋の縁談話が、白柳屋と不仲な同業者・黒松屋との争いへと発展する「恋の闇」、猫又から千里眼の力をもらった男が助けを求めてくる表題作、若だんなの婚約者於りんが大量の毛虫にたかられる「くりかえし」の五作を収録した第十八弾『てんげんつう』も、若だんなが大切な人を守れるのかが共通のテーマになっている。 ネットにあふれる誹謗中傷を彷彿させる呪いが出てくる「たたりづき」、優れた資質は人を幸福にするのかを問う「てんげんつう」、現代の企業でも進むある見直しが事件を引き起こす「くりかえし」など、作中には現代の社会問題が織り込まれていた。 本書は、守られる立場だった若だんなが、誰も不幸にならない解決の道筋を見つけることで大切な人々を守ろうとする意味でも、普遍的な闇と向き合い、そこに捕らわれない方法、抜け出す手順を読者に示す意味でも、著しい成長が感じられるはずだ。 ファンなら思わず涙するほどの感動をより深く味わうためにも、初めてシリーズに接する方は最初から読むことをお勧めしたい。

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