あらしのよるに。 講談社の絵本「あらしのよるに」シリーズ|今日のおすすめ|講談社BOOK倶楽部

【シートン生誕160周年】『あらしのよるに』のあべ弘士が描く「オオカミ王ロボ」、誕生!

あらしのよるに

思い込みや偏見、見た目の第一印象で相手を判断しなければ、この2匹のように仲良くお話ができるかもしれない、と思わせてくれるお話です。 途中で何度もお互いの正体がわかりそうになって、読んでいる方がヒヤヒヤしてしまう面白さもあります。 「食べる」側と「食べられる」側という、絶対に相容れないはずではあるのに関わらず、お互いどんどん惹かれあっていくという、関係性のねじれも読んでいて楽しめる要素のひとつです。 また単純な線ではあるものの大胆に描かれた、あべ弘士の絵柄がオオカミのガブのおそろしさや荒々しさを的確に表現していて、肉食獣であることをきちんと思い出させてくれます。 利益が相反する生き物同士でも心が通じ合える、「こうあるといいな」という気持ちが満たされ、なんとなく心が温かくなる絵本です。 あらしのよるに初めて出会った2匹は、ついに2匹だけの世界にたどり着きます。 そこは2匹だけの楽園、でもガブはメイのことを忘れていて……。 とにかくいろいろとドラマチックな展開が続き、読む側もドキドキしながらページをめくることができます。 メイとガブ、2匹の絆は結局「あらしのよる」から始まって、「あらしのよる」で完結するんだなぁと、スッキリとした気持ちで読み終えることができるでしょう。 本当は最初の1冊で完結の予定が、あまりの大反響に7冊もシリーズが続いたのだとか。 やっと2匹だけの安住の地を手に入れたシーンの描写は、幸せの構図そのものです。 「あらしのよるに」シリーズは、映画やアニメのほか歌舞伎や漫画にまで展開された、絵本の中でも大ヒットした作品です。 お話の内容は、小さい子どもには少し難しい感じはしますが、そのドラマチックな展開にはぐいぐいと引き込まれていきます。 小学校高学年になれば、十分面白く読める内容なので、親子で楽しんで読むのもおすすめですよ。 お話を通して、友情の大切さや、外見や属している集団だけで相手を判断しないことの重要性なども学べる今作の絵本シリーズ。 人と人との関係を、親子で話し合う良いきっかけにもなりそうです。

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「あらしのよるに」は友情を描いた名作絵本。シリーズ作品をご紹介!

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「あらしのよるに」あらすじ あるあらしのよる。 一ぴきのヤギがこわれかけたちいさなこやにたちよった。 くらやみのなか、じっとあらしがさるのをまっていると、なにものかがこやにはいってくる。 ゆかからきこえるひづめのおと。 なかまのヤギだとおもい、こえをかけるヤギ。 だけど、ひづめのおとはつえのかわりにぼうをもつ、ヤギのにくがだいこうぶつのオオカミ。 こやのなかはまっくら。 わかるのはおたがいのこえだけ。 オオカミがとつぜん、「はっくしょん! 」と、おおきなくしゃみ。 はなかぜをひいた、とわらいあうヤギとオオカミ。 そのとき、ヤギは「オオカミみたいなひくいこえ」、 オオカミは「ヤギみたいなかんだかいこえ」 とおもったけど、やさしいやぎとおおかみはくちにはださなかった。 オオカミがいっぱいすむ、バクバクだにからきたオオカミ。 ヤギがいっぱいすむ、サワサワやまからきたヤギ。 「ぐう~っ」とおなかがなる、はらペコなヤギとオオカミ。 おなかをすかしたヤギとオオカミはすきなたべもののはなしになり、 「おいしいですよね、あの…『くさ』というヤギ。 『にく』というオオカミ。 だけど、カミナリのおとがそのこえをさえぎった。 おかあさんからいつもいわれることがおなじ、よくにているヤギとオオカミ。 かおもにてるんじゃないかとオオカミがいったしゅんかん、『ぴかっ』とイナズマがひかる。 こやのなかがいっしゅんあかるくなる。 でも、めをつぶってしまったヤギとオオカミ。 かおはみえなかった。 このあともカミナリがなると、おたがいにみをよせあうヤギとオオカミ。 さいあくなあらしのよるに、さいこうのともだちにであえたヤギとオオカミは、あらしがとおりすぎるころには、すっかりなかよくなっていた。 そして、あすのひるにしょくじのやくそくをした。 さいごまでおたがいのかおをみることはなかったので、あうときのあいことばをきめる。 「あらしのよるに」 そういってヤギとオオカミはてをふりながら、おうちにかえっていった。 そして、読み進めていくと、まさかこんな友情が生まれる物語になるとは思っていなかったのですごくびっくりした。 同時にこんな出会い方をしていなかったら2人はどうなっていたのかなとも思いました。 この物語はあらしのよるに雨宿りで寄った小屋の中で話が進んでいく。 真っ暗なので、お互いに顔は見えない状態。 その中で声と雰囲気だけで仲良くなっていき、次の日に会う約束をし、それぞれのお家に帰っていくという話だ。 登場人物はやぎとおおかみの2人。 おおかみはやぎの肉を大好物にしていて、ここで出会っていなかったらやぎはこのおおかみにいずれ食べられていたかもしれない。 本当なら友達にはなれない関係のはずだけど、あらしのよるは特別だった。 雨宿りをしている中でお互い好きなものやどこに住んでいるかなどの話をし、食い違うところはあったものの、お互いに似ている部分も多く、2匹はどんどん仲良くなっていった。 途中カミナリが鳴り、小屋が明るくなった時にはひやっとした。 姿が見えていたら2人の関係はどうなってしまったのか。 もしやぎだけがおおかみをいう事に気づいていたら、きっと最後の友情は生まれなかっただろう。 もしおおかみだけがやぎと気づいていたらその場で食べようとしてしまったかもしれない。 結局は2人とも目をつぶっていたので気づくことはなかった。 あらしも弱まり、お互いに次の日に同じ場所で会う約束をした2人。 合言葉は「あらしのよるに」。 あらしが通り過ぎ、それぞれ別々に分かれたところで物語は終わった。 次の日の事はどうなったかはわからないけれど、お互いに顔を見た時にも友達でいられたらいいなと思った。 いや、きっと2人は友達のままでいてくれるはず。 顔の見えない状態で同じ時間を過ごし、お互いに似ていると意気投合した2人。 そんな出会いだからこそお互い相手を思いやることができたのだろう。 普段こういう顔の見えない状態で友達になることはなかなかないけれど、相手への思いやり、優しさ、自分との共通点があればどんな人とでも仲良くなれるのだなと感じた。 そして、友達は大切にしていこうと思いました。 「あらしのよるに」読み聞かせ動画 じっくり時間をかけて絵本の世界にひたりたいという場合は、読み聞かせ動画がおすすめです。 こちらの動画はとてもシンプルで聞きやすいですよ。 本来、仲良くなることのないヤギとオオカミが、嵐の夜という特別な状況下で友達になれたという素敵なストーリーでした。 感想文にもあったように、 相手への思いやり、優しさ、自分との共通点があればどんな人とでも仲良くなれる ということが、いやみなく自然に伝わってくる話ですよね。 ヤギとオオカミが相手の正体にお互い気づきそうで気づかないハラハラさはわかりやすくて楽しいし、どんな人とでも接し方しだいでは仲良くなれる(はず)という深いテーマもあり、子どもも大人も楽しめる作品なのではないかと感じました。 シリーズのすべてのストーリーがわかります。

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愛され続けて25年『あらしのよるに』シリーズ!人気の秘密を徹底解剖

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