赤 髪 の 白雪姫 完結。 「赤髪の白雪姫」TVアニメ公式サイト

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赤 髪 の 白雪姫 完結

「……ん…」 瞼に光が当たった感覚があった その眩しさに重いまぶたをこじ開けた 「いったたた……… ……あれ?確か私…薬室園で気を失って……」 慌てて顔を上げると そこはいつもと変わらぬ薬室園だった 「あれ?……なんで倒れたんだっけ… とりあえず、ゼンのとこに行かなく…ちゃ?」 慌てて起き上がろうとすると 手首に違和感を感じて そのまま床に倒れこんだ 「え!?な、なにこれ…」 ガッチリと両手首を縄で縛られ 薬室園の大きな植木に繋がれていた 「あぁ、目が覚めましたか」 「え…?」 声に振り向くと、 あの時いた薬室近く勤務の衛兵がいた 「えっと………?どうして貴方がここに…」 「それは貴女を貰うためですよ。 白雪さん」 「な……!?」 コツコツと近づいてくる衛兵に どこか気色悪さを感じた 「私は君がずっと前から欲しかった…… 美しい髪に白い肌…それに明るい声。 ずっと君をこの手に収めたかった…… でも、それにゼン殿下という壁があった」 衛兵は忌々しげに言い捨てた 「まずは周りから潰そうと思ってね 毒入りの菓子を送ったんだ ミツヒデ殿と木々殿に食べて貰うためにね」 「……ッ!?」 「でも、食べたのは木々殿と君だった… 本当に心配したよ。 俺は致死率が高い毒素だったからね。 もう身体は大丈夫かい?」 「ッ………」 つぅっと頬を撫でてくる衛兵の手。 振り払いたいが手が動かない 「なんで……なんでミツヒデさんと木々さんを…………」 「あの人らがゼン殿下のお気に入りだからだよ。 あの人たちが倒れるか死ぬかしたら ゼン殿下は慌てるだろ? ああ…慌てるどころかショック状態に陥るかもな、とか思ってたけどね」 「なんて事を……………!」 ゼンが2人を本当に大切に思っていることは 分かっている それを 倒れるか、死ぬか どちらでもよかったかのように言う この男。 「酷い………!」 「何でそんなに怖い顔をするんだ? ゼン殿下ならともかく…あの人らは 君にとってなんでもないだろう? それどころか、王子妃になるには 邪魔な存在だったんじゃないのか?」 「おうじ……ひ?」 何を言っているんだ。 この男は。 「君もどうせ王子妃になりたいからゼン殿下に 近づいたんだろうけど… そんな思いよりも 私と一緒になった方が絶対に幸せな日々を送ることが出来る 愛し合っていない関係よりも愛される関係の方がいいに決まっているだろう?」 男はなんでも誇らしげに言い放つ 「ゼンは………」 「え?」 「ゼン殿下は!愛し合っていない人となんて 好き好んで共にいたりはしない。 大切な人を大切にする…。 そんな当たり前な事を大事にしている人。 それを…… 貴方の浅はかな考えで 勘違いされる筋合いはない!!!」 「なっ……… ふん。 まあいいさ 君にいつもくっついていた 目障りな男も消したし。 後は」 「……ッ……」 男は手を伸ばし頰に手をかけてきた 「君を手に入れればいいだけ…」 「や………やめて、!!!ッ………」 「愛しているよ。 白雪さん……」 男の唇が近づいてきた。 その時 バリィンッ 激しい音がしたかと思うと 「失せろ。 王子様達は白雪さん探しに言っちゃったし やる事ないなぁ…」 …ていうか、今、白雪さんどこにいるんだろう さっき別れた時。 薬草っぽいものをカゴに持っていた 「薬草いじる場所とかにいるのかなぁ… 薬草をいじる場所…… 薬室?あ、でも、薬室には行ったって王子様言ってたけか てことは…薬草が植えてあるとこ?とか? ってどこだ………」 植えてあるんだから、外か。 「………」 白雪を探しに行った3人の背中が浮かぶ 「……俺が先に見つけちゃお…」 そう呟くと外に駆け出した 「んーーーっと……広いなここ。 本当に 城なんだな。 あっ!あれか?」 大きなガラスハウスのようなものが 建ち並んでいる 「えー…これ全部探すの? まあいいや。 」 「〜〜」 「〜〜〜!!!」 「ん」 奥の方の薬草園から話し声のようなものが聞こえた 「行ってみるか」 声がした薬草園を上から覗いてみると 「はっ…………!?」 赤髪の女が衛兵の格好をした男に 覆い被さられていた 「ちょ……これ、まずいやつだな 助けに………」 ドクン 「え…?」 赤髪の女を助けなければ という考えがふっと浮かんだかと思うと 【あの男を殺したい】 という想いが濁流のように流れ込んできた 「……なんで………………」 『オビ!!!』 ズキン 「ッ………」 誰かの声がする 『オビがいてくれて良かったよ』 いつも 俺の心を満たしてくれる あの声 「………っ…お嬢さんッ………!」 気づいた時には 薬草園のガラスを蹴破り 男を力任せに吹っ飛ばしていた 「大丈夫かい?お嬢さん」 [newpage] 「オビ…………」 「あーあーあー。 ほっそい腕縛られちゃって。 痕が残ったら、どうしてくれるんだろうねぇ」 いつもの調子でオビがスルッと縄を解いた 「ほんとねぇ……… …どうにかしてやろうか」 「!!!」 凍えそうな声でまた呟いた 「お、オビ!!!そんなことより お嬢さんって……記憶戻ったの!? 大丈夫なの……!?」 「そんな事なんて言わないで」 「え…」 「そんな事なんかじゃないよ。 お嬢さん。 体は大切にしなきゃ…ね?」 「う、うん……ごめんね?」 有無を言わさないオビの声に 縮み上がった 「だってさ、そうしないと俺、 主に絶対、消されちゃうからさ!!!ね?」 「え!?あはははっ!!!それはないよ 私がさせないもん!」 「へ!? あーもう。 ほんとにお嬢さんは貴公子だね」 「き、きこ……?」 「まあいいや。 とりあえず このクズを縛り上げて、主んとこ行こうか」 「うん!あっととと」 ふらついて立ち上がると 「ほら」 「!」 オビが手を差し伸べてきた 「どーぞ。 お嬢さん」 「…!ありがとう!」 にこーっと笑って その手を取った そして 気を失っている衛兵を縛って 薬草園を出た 隣でオビが 悲しそうな顔をしていることに気づかずに。

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#赤髪の白雪姫 #風邪 風邪に甘えて

赤 髪 の 白雪姫 完結

もくじ• 「赤髪の白雪姫」97話|ネタバレあらすじ 白雪、ゼン、オビがいた茶屋に偶然居合わせていた木々とミツヒデ。 無事リリアスで合流した白雪たちは楽しく会話を弾ませていると収穫祭の会話へ発展します。 そこで白雪は… 白雪「ぜひ行きたいです。 夜の祭りの木々さんはとてもキレイだろうなと思うし」 ミツヒデ「実際キレイだっ・・・たぞ」 と、どこか木々に対して違和感のあるミツヒデを不思議に思う白雪にゼン、オビ。 しかし、疲れから白雪は話をしながら一瞬、寝落ちてしまったので 白雪の寝ぼけ顔かわいいww オビに送ってもらうことにしました。 そこでオビに舞い込んでいたお見合いの話は兄の妹を思う気持ちが先走ってのことと発覚。 オビのお見合い相手・妹から 「お互いに幸福な縁がありますように、お祈りしています」 との手紙が兄に託され円満に解消されます。 そのころ、ゼンとミツヒデ、木々は会話を弾ませ楽しんでいました。 しかし木々が「ゼン、前に話したとおりミツヒデに求婚して振られたよ」 この報告をした瞬間、オビが戻りますw オビ、間、悪すぎwww ゼンはミツヒデを睨んで、木々と席をはずし、外で話を聞くことに・・・。 木々「私と結婚するのはゼンと結婚することに近いそうだよ。 」 納得の行かないゼンはこう問いかけるのです。 ゼン「納得したのか?」 木々「そうだね。 相棒としてこれ以上ない言葉も何日か絶縁しようかと思う正直な話も聞いたし」 と意味深な言葉を淡々と残す木々w そしてゼンの胸に手を当て… 木々「聞いてください、ゼン殿下 私はこの先も、ミツヒデと共に 白雪とオビと共に、ゼン殿下の側にあるものです だから今、ミツヒデを頼みます。 」 ゼン「今…頼むとは………?」 木々「それは本人に。 ここからはゼン殿下の管轄ですから」 となにか匂わせる木々。 ゼン「ミツヒデ! 俺に話はあるか?」 ミツヒデのもとへ一目散に出向いたゼン。 神妙な面持ちのミツヒデは、いったい何を思っているのでしょうか…!? 「赤髪の白雪姫」97話はここで終わり。 このあと、木々に託されたゼンに対するミツヒデの思いとは!? 次も目が離せませんね!! 少女漫画を電子書籍で読むなら、無料で読める作品もたくさんあるが断然オススメです! というわけで今回はここまで。 次回もお楽しみにーー!.

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【赤髪の白雪姫】3期(2期)製作はあるのか!放送はいつごろ?

赤 髪 の 白雪姫 完結

「ん・・・」 寒さに、いつもより目覚めの悪い朝を迎える。 ぼんやりと城内の人々の声が聞こえた。 体を起こし、意識を手繰り寄せて覚醒を促すが、どうにもうまくいかない。 まるで夢に引きずられているようだ。 いつもと違う感覚に違和感を覚えながらベッドから抜け出す。 「・・・っ」 途端、頭に痛みが走った。 鈍く響く嫌な痛みだ。 思わずこめかみ押さえ、暫くの間立ち竦む。 「風邪でもひいたかな… 」 そんな思いを片隅に追いやって、痛みがひくのを待ち、支度を始めた。 シャワーを浴び、ざっと髪を乾かして束ねる。 身分証を首から下げ、いつもの服を着る。 愛用の剣を差せば準備完了だ。 最後に鏡を見る。 顔色は大丈夫。 みんなに、特にミツヒデに体調不良を悟られるのは厄介だ。 時計を確認して部屋を出る。 長針が、いつもより30度右に傾いていた。 [newpage] 「ごめん。 遅れた。 」 そう言って木々が執務室に入ってきた。 10分の遅刻。 「よしっ、木々も来たことだし・・・ミツヒデ、始めるか!」 「・・・おう。 」 横をみると既に木々は資料をめくっていた。 珍しい遅刻に少しの不信を抱きながらも、仕方なく予定の確認を始めた。 「今日は午後から殿下は視察です。 木々も俺もついて行きますので。 」 「分かった。 」 もう一度だけ、木々を見る。 この華奢な背中がさらに小さく見えるのは気のせいだろうか。 [newpage] 木々は自分の仕事が全然片付いていないこと に気が付いた。 ゼンやミツヒデの方が進みが早いなど万が一にも有り得ない。 「ふぅ・・・」 「ん?どうした?」 「・・・いや。 なんでも。 ミツヒデ、これ確認よろしく。 」 「はいよー」 時間が経つにつれて、段々と頭痛が酷くなってきた。 資料の文字は目に入るのに、頭に入らない。 目の奥が、痛い。 掻き回されるような感覚が吐き気を引き連れてくる。 「木々、今日どうしたんだ?あんまり進んでなくないか?」 「大丈夫。 」 「手伝うぞ。 ほら、ゼン殿下も。 」 「大丈夫だから。 」 「や、でも・・・」 「だから!大丈夫だって!!」 「え・・・」 思わず語気を強めてしまった。 自分の余裕のなさに苛立つ。 「ごめん。 」 そう一言言い残して、私は執務室を出た。 走ったら、胃の中がぐるぐる掻き回されるような気がして堪らずトイレに駆け込む。 何も食べてないけど、全て吐き出した。 目の前が滲む。 生理現象だけど。 人通りの少ない廊下で、壁に背中を預け、座り込んだ。 少し休んだら戻ろう、と思い目を閉じる。 今日は午後までに書類仕事を終えなくてはならない。 視察に遅れを取ることはできず、残りは帰ってきた夜中になってしまう。 決して少ないとはいえない量の仕事だ。 休む訳にはいかない。 オビも視察で居ない中、これ以上二人の負担を増やしたくない。 とは言え、薬室も元々あまり好きではない。 それに白雪に見つかれば、ゼンとミツヒデに見つかるのも時間の問題だ。 そもそも、薬室まで行く元気がない。 「・・・うっ・・・」 気持ち悪い。 吐く息が熱くなってきたのを感じる。 「戻らないと・・・」 壁に手を付き立ち上がる。 ・・・ものの数秒後、座り込む。 頭を何かに預けていないと辛かった。 [newpage] しばらく待っても木々は戻って来なかった。 探しに行ってこい、とそう言われ今に至る。 おおよそ検討はついていた。 具合悪いんだ、あいつ。 人通りの少ない廊下にでもいるのだろう。 「・・・辛いなら言えよ。 」 朝、気付いてあげられなかったことに、頼って貰えないことに、苛立つ。 案の定、木々は大きな通りからは死角の通路に座り込んでいた。 いつもの木々ならこの距離でも気付くのだが、こちらに目線が向けられることも無い。 様子を見ていると、木々が立ち上がった。 が、すぐに座りこんでしまった。 俺は慌てて木々に近づいた。 「木々!大丈夫か!?」 「・・・ミツヒデ・・・?」 「熱、あるだろ?薬室行くぞ。 」 「・・・熱なかったら困るでしょ。 大丈夫。 」 「木々。 なんで体調悪いの隠すんだよ。 」 「・・・悪くない。 」 いつもに増して頑固だ。 だけど、そんなに赤い顔で反論されても困る。 「じゃあ木々。 いつも俺が遅れるとジト目で見てくるくせに、なんで今日遅刻した?」 「…髪乾かすのに手間取った。 」 「・・・。 じゃあこれ。 これと、これも。 あ、こっちも。 」 そう言って俺は書類を何枚か取り出した。 ピラ、と木々の前にかざす。 「木々が処理して俺が確認したやつだ。 どう考えてもミスが多すぎだ。 」 「・・・眠かった。 」 「んなわけないだろ?いいから、薬室行くぞ。 」 抵抗する木々を持ち上げる力ぐらいある。 木々の首と膝に腕を回し、よっ、と持ち上げる。 「ちょ・・・降ろして。 」 みぞおちに肘ぐらいは覚悟してたが、飛んできたそれは余りも心許なかった。 「木々・・・。 こんな時くらい紅くなったりしおらしくなってもいいんだぞ?」 「・・・そんな余裕ない。 」 あー、そっちか。 木々からして見ればそうやって弱ってみせる方が難しいらしい。 そんな木々も可愛いと思ってしまった俺も、薬室に行けと言われそうだ。 [newpage] 迂闊だった。 一番面倒くさいやつにバレてしまった。 ただ、見つけてくれたことにホッとしてしまう自分もいるから嫌だ。 何かに対する対抗心がふつふつとわく。 コンコン 「失礼します。 」 「ミツヒデさん!・・・え!?」 そうこう考えているうちに薬室へ辿りついた。 一体何ヶ月ぶりにここの匂いを嗅いだだろうか。 過去へ思考を巡らせるが、何も考えられなかった。 思考はもれなく吐き気を連れてくる。 「木々さん、ですか?珍しいですね。 」 「ああ、そうだ。 よろしく頼む。 」 「じゃあ、診察するので・・・。 ミツヒデさんは寝着を持ってきて貰っていいですか?」 「お、おう。 分かった。 」 体が薬室のベッドへ降ろされる。 抵抗したい気持ちは残っていたが、体が素直に従うことを求めた。 だったら・・・と、私は口をミツヒデの耳元へ近づけた。 「ゼンに言ったら、ミツヒデの弱み、全部・・・オビにばらすから。 」 ミツヒデは額に手をあてて、無言で薬室を後にした。 「木々さんでも体調悪くなることあるんですね・・・。 症状、教えてください。 」 「・・・若干の頭痛と吐き気とだるさ。 大丈夫。 大したことないよ。 」 「木々さん!それは立派な体調不良ですよ!!熱がありますね…。 薬をだすので、個室に行きましょう。 」 白雪の肩を借り、個室へと向かった。 [newpage] 弱みをばらされるのは困る。 ゼンだって王子だ。 俺と木々が帰って来なくても、視察までに自分の仕事は終わらせるだろう。 そう思って、保身に走る。 まぁどっちみち、視察の時間、即ち30分後にはばれる。 因みに言っておくと、寝着は木々の私物ではなく、薬室用のものだ。 さすがに木々の部屋はあされないし、下心が0かと問われて頷ける男がいるならば尊敬する。 まあ、それは置いといて・・・。 木々の顔の顔は、ほんのりと上気しているくせに、青かった。 たまに体調を崩す時もあるが、今回のは割と酷い。 木々の肘鉄に可愛げを感じるなんてゼンに話したら、「・・・ミツヒデ。 明日は槍が降るぞ・・・。 マジで。 」とか言いそうだ。 まあ、言わないけれど。 木々の姿をこの城で1番多く知ってるのは、俺が良い、というか譲らん。 気持ち悪いとゼンに言われるが、アイツだって白雪の事になると気持ち悪い。 どうこう言われる筋合いはない。 ・・・取り敢えず、視察の補員は近衛兵団の誰かに頼もうと、俺の頭はやっと本題に辿り着いた。 [newpage] 白雪が薬を取りに行くと部屋を後にした、と同時にベッドから抜け出す。 幸いにも窓の鍵は簡単に開く。 ミツヒデより先に視察の集合場所へ行ってしまえばこっちのものだ。 立ち上がり、脱がされていた服をはおる。 もはや、この時点で皆に迷惑をかけてしまっいるが、こうなったら意地でも視察に行きたい。 身分証を確認して、剣に手を伸ばした。 ガチャ。 「木々ー・・・。 」 「あ。 」 見つかった。 なんてタイミングの良すぎる男なんだろう。 薬が載っているらしきトレーを抱えて、ミツヒデはそこにいた。 ふ、と。 意識を手放してしまった。 [newpage] 「木々っっ!!」 トレーを置き、膝から崩れ落ちた木々のもとへ駆け寄り、支える。 「木々!!大丈夫か!?・・・何やってんだ・・・。 」 「・・・ミツヒデ・・・ごめ・・・。 」 取り敢えず、早急に、ベッドへ戻す。 白雪を呼びに行こうかと思ったが、木々はすぐに目を開けた。 目を覚ましたのなら、と呆れ半分に問い詰める。 「木々・・・。 逃げ出そうとしてたろ。 」 「・・・まぁ。 」 「自分の体、どんなか分かってるか??」 「ごめん。 」 「木々だけじゃないんだ。 ゼンにも、みんなにも心配かけるんだぞ。 」 「・・・気を付ける。 」 「分かってくれたなら、いい。 ほら、薬。 」 木々のことだ。 分かってないようだが、本当は初めから分かっているのだ。 木々の上半身をおこし、薬と水を渡す。 「ミツヒデは、行かなくていいの。 もう時間でしょ。 」 「あー。 これ見ろ。 」 トレーに薬と一緒に置いてあったメモ書きだ。 ミツヒデ・ルーエン 木々・ライセン 午後の休暇を命じる。 ゼン・ウィスタリア 「だと。 」 「そう。 」 「んじゃ、白雪呼んでくるな。 薬飲んだし。 」 「・・・・・・・・・・・・待って。 」 服の裾が引かれた。 「・・・もう少し、いて。 」 精一杯の、甘え。 愛おしくて仕方なかった。 「・・・いつまでも。 」 そう誓う気持ちで呟き、キスを落とす。 「うつるよ・・・」 「木々の風邪なら。 木々も楽になるだろ?」 めったにない、糖分補給。

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