胸腔 ドレーン。 胸腔ドレーンの仕組みと観察

胸腔ドレーンの仕組みと観察

胸腔 ドレーン

気胸だけでなく血胸や胸水でも同様に、胸腔ドレナージを行う際の合併症としては以下のことが挙げられます。 ・肋間動静脈の損傷 ・肋間神経の損傷 ・肺損傷 ・逆行性感染 ・膿胸 さらに胸腔ドレナージを入れた状態でリハビリを行う際には、ドレーンの先端が動く可能性があるので、上記のリスクが高まります。 ちなみに気胸ではなく、胸水や血胸で胸腔ドレナージを行う場合、ドレーンの先端は横隔膜背面~前胸部鎖骨中線第二肋間に位置します。 一方、気胸での胸腔ドレナージの場合、ドレーンの先端は肺尖部~前胸部鎖骨中線第二肋間に位置します。 すなわち胸水などで胸腔ドレーンが固定される位置は横隔膜背面であり、気胸で胸腔ドレーンが固定される位置は肺尖部となります。 物理的に肺尖部のほうが狭く、ちょっとした動作でもドレーンの先端がずれる可能性が高いです。 そのため、リハビリ前後に痛みや麻痺の有無を確認し、リハビリ後に何らかの異常が生じているようであれば、医師や先輩看護師に早急に相談するようにしましょう。 リハビリ前後の何らかの異常についてですが、具体的に挙げておきます。 胸腔ドレーンを観察し、リハビリを行ったことで以下のような違いが生じていないか一つずつ丁寧に確認が必要です。 ・ドレーンが曲がったり、たるんだりしていないか ・ドレーンとドレナージボトルとの接続は外れていないか ・リハビリ後に排液量や排液の性状に変化は無いか ・エアリークの有無はないか ・呼吸性移動の有無はないか ・テープ固定はしっかりされているか ・皮下気腫など挿入部に異常はないか など とくに気胸でのドレナージでトラブルが生じると、水封部水面の呼吸性移動がなくなったり、ドレーンの周りの皮下気腫が広がったりする可能性が高いです。 リハビリ前後で患者さんのバイタルやドレーン状況だけでなく、そのドレナージボトルの接続状況、排液量、エアリークの有無などを確認し、違いはないか正確に把握しておくことが非常に重要になります。 おわりに.

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胸腔ドレーンを持続陰圧から水封へ変更したときの対応について知りたい|ハテナース

胸腔 ドレーン

胸腔ドレーンの看護ポイント・注意点 ・処置後、約15〜30分ほどすると局所麻酔がきれて、ドレーン挿入部痛が出現する。 前もって、医師に疼痛時の指示を確認しておくと同時に患者に痛みは我慢せず早めに伝えてもらうように説明をする。 ・気胸・胸水があるときは、肺の再膨張による胸膜進展のために疼痛が出現することがある。 あらかじめ患者に説明をし痛みは我慢せず早めに伝えてもらうようにする。 ・大量の胸水を一度に排出するとショックを起こすことがる。 一度に1000ml〜1500ml以上は排液しないようにする。 ・ドレーンが自己抜去されないようにドレーン部の固定部、接続部を確認する。 ・患者の生活動作を考え、胸腔ドレーンが引っ張られたり。 挿入部より高くならないように排液バッグの位置を確認する・ ・ドレーンから排液の性状・量・匂いを経時的に観察あるようにする。 ・胸腔ドレナージバックは身体よりも20㎝以上低くする 腹腔内と違い、胸腔内は肺の弾性により、常に陰圧 エアリークとは? 胸腔ドレナージでは、「胸腔内から気体が排出されている状態」をいいます。 気胸でドレナージを入れている場合では呼吸時に吸引器内に水がポコポコと空気が出てきます。 呼気時のみにみられる場合は、軽度の損傷で自然に治まることが多いです。 このポコポコと気泡が多いときは気胸の穴が大きく空気の漏れが多いです。 徐々にこのリークが少なくなり、完全になくなると気胸の穴がふさがったのでドレナージの抜去時期が近いことをしめしますのでエアリークの観察はしっかりしましょう。 排液ボトルの隣にある水封室の液体に、気泡がポコポコと出現することをいいます。 呼吸によって水位が上下します。 この水位の変動は「呼吸性移動」。 空気漏れ(エアリーク)が起こった際にブクブクとした気泡が発生する。 3、 吸引圧制御ボトル ・水位10cm~20cmほどの水が入っており、壁吸引器を接続され、陰圧を一定 の陰圧に調整する場所。 ・持続的に気泡が出る強度の範囲が陰圧の適正値に設定されています。 この強度の範囲が適正でない場合には、肺や胸壁を損傷させる危険性があるため、必ず少量の気泡が持続的に発生するよう調節する *ここの水位があがったままだと、肺の陰圧が保てなくなり肺が陽圧つまりふくらみすぎてしまう。 肺が膨らみすぎて、胸腔内にすきまがなくなり、肺とドレーンがぴったりくっついてしまっている状況が考えられる。 もしくは、ドレーンのつまりの可能性もある。 発見時は担当医に相談する。 ・このエアリークの有無はドレーン抜去かどうか?または、腹腔鏡下ブラ切除術に関わる重要な要素である。 本来、密閉された環境であるはずのドレーン回路からエアリークがあるとすれば胸腔内に異常があるか、ドレーンの回路のどこかにゆるみが発生している可能性があります。 レーン挿入後も数時間あれば、気胸の原因の穴が閉じていません。 *気胸の場合の呼吸性移動(フルク)は回復し肺が十分に再拡張したとき、ドレーン先端が肺に圧迫されてしまいフルクテーションが消失する場合は、トラブルではなく、ドレーンの抜去時期の目安である。 *定期的にレントゲンでとり抜けがないかをチェックするこでも確認できるため抜けているおそれがあればレントゲンの撮影を行う 必要物品 ・モニター(心電図、spo2 ・アスビレーションキット ・トロッカー(必要なFrを用意気胸12Frから16Fr 血胸はさらに太いもの) ・ビニールシーツ(患者の下に敷くよう) ・滅菌ガーゼ ・消毒キット イソジン ・縫合セット(ナートの受針器 メス刃 ペアン鉗子曲など使用) ・穴あき ・滅菌手袋(Drに合わせて)滅菌ガウン ・黄色ビニール 角針3か4か5 ・糸3-0シルク他 ・局所麻酔キシロカイン1% 10ccディスポ 23G針 カテラン針22Gor23G ・カラヤヘッシブ ・カテーテルチップ ・Y字ガーゼ ・キューインワン(胸水を抜き検体を出すだけの時は使用しないこともあり・ウォーターシールまで生食で満たしておく・可能なら吸引圧も確認し用意しておく) ・固定用テープ (シルキーテックスなど) ・ハイポエタノール(終了後イソジン消毒の拭き取り用) ・超音波機械 トロッカーカテーテルとアスピレーションキットの違いは? アスピレーションキットには一方弁があり、ディスポを使用し吸引することができることや逆流しない。 アスピレーションキットの方がサイズが小さくサイズによってはつまりやすい。 外傷性や自然気胸でも皮下気腫のおそれがあります。 触診では、皮下気腫のところは少しふくれていて空気が漏れている状態ですのでブツブツとした特徴的な握雪感(あくせつかん)があり、ドレーン挿入 創、開胸創からの空気の漏れが原因です。 皮下気腫は、ドレナージがしっかりできてなく排液が十分ではない時に、胸腔内の空気が皮下に流入して起こります。 皮下気腫を認めた場合は、マーキング(印をつけて)で経過をみていきましょう。

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エアリークに注意!胸腔ドレーンの管理が分かる3つのポイント

胸腔 ドレーン

こうした事例が、2013年1月から2017年10月までに4件報告されていることが、日本医療機能評価機構の調べで明らかになりました(機構のサイトは)。 胸腔ドレーンバッグ水封部に滅菌蒸留水を入れずに接続し、空気が逆流する事例が発生 日本医療機能評価機構では、注意すべき医療事故やヒヤリハット事例の内容をまとめ、毎月「医療安全情報」として注意喚起を行っています(最近の安全情報はとと)。 12月15日に公表された「No. 133」では「胸腔ドレーンの大気への開放」がテーマとなりました。 ある病院では、看護師が「胸腔ドレーンバッグの水封部に滅菌蒸留水を入れる」ことを知らず、医師と胸腔ドレーンバッグを交換する際に、その看護師がバッグをベッドサイドで開封し、そのままの状態で医師に手渡し、医師はドレーンをバッグにそのまま接続してしまいました。 その後、別の看護師がバッグの水封部に滅菌蒸留水が入っていないことに気付きましたが、患者は頻呼吸でSpO2(動脈血酸素飽和度)は87%で、呼吸苦に陥ってしまいました。 胸腔ドレーンバッグの水封部に滅菌蒸留水を入れないまま接続すると、陰圧の胸腔に空気が逆流し換気が妨げられてしまう また別の病院では、医師が胸腔ドレーンを挿入し、「水封(ウォーターシール)で管理する」旨を指示しました。 しかし看護師は、滅菌蒸留水を胸腔ドレーンバッグの水封部ではなく、吸引圧制御部に入れてしまい、ドレーンをバッグに接続しました。 幸い、すぐに別の看護師が誤りに気付き、大事には至りませんでした。 胸腔ドレーンは胸腔内にたまった空気や液体(気胸・胸水)を排出するためなどに行われます。 ただし胸腔は腹腔と異なり陰圧であるため、単に排液チューブを挿入しただけでは外界から胸腔に空気が逆に流入してしまいます。 そこでドレーンに陰圧をかけるために、バッグの水封部に滅菌蒸留水を入れておく必要があります。 機構では、(1)胸腔ドレーンバッグ準備の「手順」を作成する(2)適切な胸腔ドレーンバッグ使用について教育する—よう呼びかけています。

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