ニュータイプの時代 書評。 『ニュータイプの時代』の要約・書評。これからの時代に必要とされる人材とは?|ゆとりっち

NEWTYPE ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式 書評

ニュータイプの時代 書評

今話題の山口周さんの「」を読んでみての感想とまとめです。 論理的で勤勉で責任感の強いいわゆる優秀な人材はオールドタイプになる• 自由で直感的でわがままで好奇心の強い人材がニュータイプになる という話です。 このまとめを読むと「いやそんなことよく聞いたことがある話ですやあん、ええ」となってしまうかもしれませんし、正直僕も最初そのように思ってしまったんですが、もうちょっとだけお付き合いください。 この本では「なぜニュータイプが台頭するか?(Why)」そして「具体的にどのような人材が求められているか?(How)」について記されており示唆に富んだ内容でしたので。 ニュータイプとはどんな人材か? ニュータイプの時代 問題を見つけ、未来にビジョン(構想)を掲げ、意味(ストーリー)をつくり、組織を鼓舞し引っ張れる、自分本位のわがままな人間です。 役立たないけど意味があるものに価値が生まれる なぜニュータイプが求められるのか?という話がこの書籍のセンターピンなのですが、本書の中で最も美味しいところをまとめると、タイトルの通り「役に立たないけど意味があることに価値がある」という話に集約されるかと思いました。 「役に立つけど意味がない」と「意味があるけど役に立たない」。 今後、価値があるのは後者。 スキルを高めるのも良いけど「役に立つ」は高く売れません。 スキルからセンスの時代。 BALUMUDA わかりやすい例でいうと、バルミューダをみなさんはご存知ですかね。 トースターで一世を風靡した会社です。 まさにそのバルミューダは、値段がふつうのトースターの10倍はするわけです。 一番安いトースターって2,000円で買えますが、20,000円のトースターを売り出して、本当に「買ってくれる人だけ買ってくれればいい」というので、ニッチとメジャーで棲み分けるっていう構造になってたわけです。 役に立たないとは言いません。 でも2000円のトースターより、10倍役に立つのかと言われたらきっと違いますよね。 「役に立つ」というところを追い求めるとこうゆういろんなボタンがあってなんでもできちゃうトースターができるわけです。 象印 しかし、バルミューダは違います。 語弊を生むかもしれませんが、「焼く前に水を入れると、驚くほど中はふんわり外はカリッとした美味しいパンができる」という機能のみ。 当然他の電子レンジだってそれに近しいことができるはずであり、10倍の美味しさになるとは思えません。 では何が違うのか?それは「ストーリー」であり、「意味」があるのです。 印象的なのが、バルミューダーのホームページ。 そこには「ストーリー」というページがあるんです。 私が高校を中退して放浪の旅に出たのは、17歳のときでした。 スペインやイタリア、モロッコなど、地中海沿岸を約一年間、一人でまわりました。 とても楽しく、寂しく、刺激的だった忘れられない旅です。 その初日のこと。 日本から飛行機や列車、バスを乗り継ぎ最後は徒歩で、目的地のロンダにたどり着きました。 私は緊張からかあまり眠っておらず、疲れきっていて、かつ空腹でした。 街角では香ばしい香りがしていて、探してみると一軒の地元のベーカリーが。 話せないスペイン語で焼きたてのパンを分けてもらい、一口かじった時、涙が溢れるように出てきました。 緊張や疲労、そして希望と不安。 香ばしいパンを食べた時、これらの感情が堰を切ったように体の外に出て行ったのです。 あの時の小さなパン。 その香りと味は、今でも忘れられません。 こんなページ、TOSHIBAでもHITACHIでもPanasonicでもみたことないですよね。 こうゆうストーリーがあったり洗練されたデザインを見ると、「2万円でも安いよな」という感覚に不思議となっていきます。 これが著者が言う「役立つより意味がある に価値がある世の中になっていく」なのでしょう。 では、 なぜ「役に立つモノ」がだめなのでしょうか?当然ながら役に立つモノがいいに決まっています。 しかし著者は「役立つモノ」に対して厳しい見解を示します。 その理由は下記の通り。 「役に立つモノ」の領域は相対評価が起こりやすい• 長期的にみると市場に生き残るのは一社だけ• そもそも今の現代社会において「問題」自体が少ない 相対評価はこれからどんどん厳しくなる 評価には絶対評価と相対評価という2つの評価があります。 たとえば会社に事務処理の早いAさんとAさんの半分しか生産性がないBさんがいたとします。 AさんはBさんより2倍の生産性なので、お給料が40万。 これが絶対評価です。 では相対評価とはなにか?たとえば世界で最も使いやすい検索エンジンAと世界で2番目に使いやすい検索エンジンBがあったとします。 殆どの人、おそらく90%以上は検索エンジンAを使うでしょう。 では検索エンジンAと検索エンジンBの収益性は絶対評価と同じようになりますでしょうか?なりませんね。 2倍の評価ではなくほとんどの収益がAに傾くはずです。 事実、検索エンジンを独占しているのはGoogleのほぼ一人勝ちなわけです。 このように「役に立つ」という市場では相対評価が起こりやすいのです。 これは色々な市場でおきています。 既存産業は当然のことながらウェブ業界で昨今話題になっている市場などなどすべての市場で起きています。 決済アプリ• タクシー配車アプリ• フードデリバリーサービス• フリマアプリ• 人材紹介サービス これらのサービスはユーザーからしたら正直1社でいいわけです。 PayPayもLinePayもおりがみPayも正直どうでもよくてSuicaでいいのでは?と思ったことはないでしょうか。 私は結構あります。 各社色々と「意味」を持たせようとしていますが正直なところユーザーからしたらどれでもいいわけです。 もっとも楽で役立つものを選びたいはず。 メルカリも楽天のフリマアプリもどっちでもよくて、役立つ方、たくさん売れる方の一択でいいわけです。 「役立つモノより意味があるモノ」のほうが戦いやすい 対して、「意味がある」という市場は戦いやすいのです。 それはどうしてか?コンビニにたとえると非常にわかりやすいです。 コンビニにならぶ役立つモノといえばホッチキスやガムテープ、ハサミなどがありますね。 スペースとしてはどうでしょう?かなり限られた空間で商品の種類も1種類、多くて2種類くらいではないでしょうか。 対して、たばこはどうでしょう。 多くの銘柄の商品が置いてありますよね。 マルボロを吸いたい人は、マルボロ以外の選択肢はないわけで、ピースを吸いたい人はピース以外の選択肢はないわけです。 喫煙者によく「なぜそのたばこを吸うの?」と質問すると、「xxのドラマでxxが吸っててかっこよくてそれ以来…」とか「この銘柄はね、実はアメリカの…」などのウンチクを聞くことがけっこうあります。 これは「意味のあるモノ」の最たる例です。 つまり、「意味のあるモノ」の特徴をまとめると• 意味がある・ないという軸は絶対評価であることがほとんど• 競合がいたとしても、意味さえあれば戦える ということになります。 他にも「役立つ」という市場で戦うべきではない理由があります。 それは「そもそも現代社会において解決すべき問題自体が少なくなってきている」というものです。 現代人は貴族並みの生活水準 世の中の人が「これが問題だ」「あれが問題だ」ってことをずっと言ってくれれば、その問題に対して正解を出せばいいわけですから、正解が希少な状況では正解を出せる人に価値が上がります。 しかし今、世の中の人に聞いても、ほとんど問題を抱えてません。 今の日本の平均的な暮らしぶりって、18世紀の江戸時代の将軍と同じぐらい豊かですから。 毎日お酒を飲めて、お風呂に入れて、音楽が家の中で聞けて、映画も見れるわけですね。 昔の王侯貴族だってこんな生活してないわけで。 確かにその通りだなと言う指摘です。 たしかにネットとAmazonとNetflixとiPhoneさえあればとても豊かな暮らしをできる気がします。 これは私がネット廃人だからかもしれませんが。 だからといって解決しなければならない課題がないということではありません。 もちろん。 50年前であれば話は変わるでしょう。 ほとんどインフラはなく、解決すべき課題だらけでした。 友達と連絡とることひとつとっても相当なコストがありました。 しかしいまはLINE1つで電話から決済からメールからニュースからなんでも解決できてしまいます。 このような時代背景を考えると「役立つもの」という市場ではある特定の企業の一人勝ち減少が起きてしまうというのが「役立つもの」より「意味」をもたせる市場で戦うべきという意見につながります。 この話「好きなことを仕事に」に似てる。 簡単に要約すると 「好きなことを仕事にしたほうがいい から 好きなことじゃないと仕事にならなくなってきてる」という話です。 この話、「ニュータイプの時代」に書いてあることと似ているなと思いました。 「役立つこと、儲かることという視点では仕事は成立しづらくなってきていて、意味をもたせられることをしないと仕事がなくなる」という話ですからね。 まぁ似てますよね。 「好き」な領域は意味を持たせやすい なんで似ているのかというと、これに尽きるのかなと思います。 よく聞く話の「筋トレが好きでインスタグラムで発信していたら仕事になってしまいました」といった分類のものです。 好きの分野は相対評価よりも、絶対評価が強く、個人の趣味趣向が反映されやすいわけです。 それは有形無形問わずどんなプロダクトでもサービスでもそうです。 なぁんだ、結局良く言う「好きを仕事に」って話か、と肩を落として欲しくないのですが、この事実はどうしても避けられないことであり本質的なことなのでしょう。 とはいえ本書のよかった点は、一辺倒に「好きを仕事に」と言うアプローチではなく、ロジカルに時代変化や今の世の中で求められていることを多くの事例を載せて紹介しているところでしょうか。 また、個人的には、役に立つと意味を持たせるのバランスの重要性についての示唆が大変な学びとなりました。 今、自分が「役立つ市場」でサービス運営をしているので、「意味」を持たせるならどうすればいいのか?そもそも今のサービスプロダクトにおいて「意味」ってなんだっけ?ということを考えるいいきっかけになりました。 最後に本書の概要をまとめると、• 意味があるモノ は自分の好きとか価値観とかストーリーが反映される• 意味があるモノ は競合がいても戦える• 意味があるモノ は価格設定を高めやすい(比較対象がないから)• 役立つモノ と 意味がある のセットがサービスとしては最強• その代表例はApple• 役立つモノ の市場だけで戦うなら圧倒的No1意外の選択肢はない• 長期的に見るとグローバルとも戦うことになる• 長期的に見ると「ニッチ x グローバル x 意味がある」が良さそう こん「好きを仕事にしようね」という単なるゴリ押しの自己啓発本ではなく、Why?(時代背景)やHow?(どうすればいいの?)まで深掘りされた良書でした。 「」ぜひ。 それではまた。

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【読書感想】『ニュータイプの時代』を読んでみたけど凄いな…この本!│ぽってぽてな毎日

ニュータイプの時代 書評

著者の山口周さんを紹介します 山口周さんは、独立研究者でありパブリックスピーカーであり リブニッツ代表でもある、多数の方向で現在活躍中の方です。 山口さんは1970年に生まれ、慶應義塾大学大学院文学科を修了しています。 その後は電通やボストンコンサルティンググループなどで力を思う存分発揮していきます。 山口さんの著書「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか」が ビジネス書大賞2018準大賞を獲得し、話題となりました。 その他にも「武器となる哲学」、「知的戦闘力を高める独学の技法」など 多数の書籍を山口さんは出版しています。 山口さんが今回執筆した「ニュータイプの時代」も発売後、世間で大きな話題になりました。 今や山口さんの代表作は「ニュータイプの時代」といっても過言ではないかもしれないです。 そのくらい、著名人も話題にするほどの人気本です。 ニュータイプの時代を読んでみた印象 まず、この本は全体的にニュータイプの人材(これから求められると考えられる人材)と オールドタイプの人材(今までの人材)が対比される構造となっています。 ニュータイプの人材がオールドタイプの人材と比較されることで、 どこが違うのか、どこが次の時代に求められているのかが鮮明となるので、 本を読んでいて要旨をつかみやすくなっています! 特にニュータイプの人材とオールドタイプの人材が求められることが違うのかという点も、 世の中で起きているトレンドという視点から解説があります。 世の中で起きているトレンドを知ることで、ニュータイプの人材の優位性や 先回りして自分の能力を高めることにも繋がります。 ニュータイプの人材はどんな人材か、その思考、ワークスタイル、 キャリア戦略や学習力に至るまで 詳細に解説しているところも魅力です。 ぜひこの本をとって、ニュータイプの人材になることで 次の時代を価値ある人材になってください。 そして、今からニュータイプの時代の人材になることという 先行投資も大いにありだなと感じました。 ニュータイプの時代のまとめ この本は.

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山口周氏のニュータイプの時代

ニュータイプの時代 書評

今回ご紹介する一冊は、 山口 周 著 『ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式』 です。 今まさに時代の転換期であり、 私たちの目の前には ニュータイプの時代が やってこようとしています。 そして、すなわちそんな時代を生き抜く ニュータイプ人間が必要とされているのです。 ニュータイプと聞くとなんだかとある戦闘系の アニメを思い浮かべる方が 少なくないかもしれませんが、 残念ながらそれとは少し違って、 これからのビジネスで、 いや大袈裟に言うとこれからの人生で 必要とされるであろう人物のことをこの本では 「ニュータイプ」と呼んでいます。 著者は、ニュータイプ人間を一言で 『自由で、直観的で、わがままで、好奇心の強い人』 とまとめています。 これを見ると20世紀には敬遠されがちな 要素たっぷりな人間ですが、 そんなニュータイプのあるべき人物像が 著者独自の理論や見解を持って 24の思考・行動様式にまとめられている のがこの本であります。 昔から なんとなくニュータイプに憧れるのが 男の性ですから、 「この本を読むことで、 そんなあこがれのヒーローに一歩近づく ことができる!」と 少年のような好奇心そのままに 読み進めていってほしいと思います。 それでは、少年のような好奇心をそそる 主な3つのポイントをご紹介しながら、 今注目の 山口周氏の世界へご案内いたします。 で話題沸騰!! 「直感」「意味」「構想」「モビリティ」 「フォーカス」「アンラーン」「エグジット」…他 大きく切り替わった時代をしなやかに生き抜く、 「思考法」「働き方」「生き方」「キャリア」「学び方」 をまとめた生存戦略の決定版!! 「20世紀的優秀さ」は終わりを迎える 今すぐ思考・行動をアップデートせよ! 近年、社会構造の変化やテクノロジーの進化に伴い 個人や企業は、新しい考え方や成功モデルへの書き換えを求められている。 資本主義社会で、これまで長いこと評価されてきた能力や資質は、 今や飽和状態となり、急速に凡庸なものへと変わりつつある。 サイエンスで導き出した答えがコモディティ化する時代、 「正解を出す力」に、もはや価値はない。 モノが過剰で、意味が枯渇する時代に、 「役に立つモノ」を作り出す力は価値を失う。 本書は、今起こっている社会構造の変化を 「6つのメガトレンド」として読み解き、 これから求められる、24個の新時代の思考・行動様式を、 オールドタイプ 旧型の価値観 からニュータイプ 新型の価値観 への シフトという形で解説する。 それはなぜでしょうか。 それは今まで経済や社会が急速に発展していくなかで、 不満や不安、不便といった、 いわゆる「問題」が山積みで、 それをいかにスピーディーに、効率的に、 そして粘り強く解決していくかが 求められてきた時代であったためです。 しかし時代は変わり、 モノや解決策が過剰にあふれた昨今では 不満や不安、不便を感じることが少なくなり、 逆に 「問題の希少化」という事態を 生み出すことになってしまいました。 またAIやIoTの進化により、 そういったテクノロジーが人間よりも速く 解決策を提示してくれる時代も 目の前に迫っています。 だからこそ ニュータイプの人間には、 「問題を見出し、他社に提起する能力」 が求められるというわけです。 「でもどうやったら問題を 見つけることができるの?」 そんな声が聞こえてきますが、 著者はそこにもしっかりと言及をしています。 ぜひこの続きは実際に本を読んで 理解していただきたいところです。 そもそも「問題」の定義から分かりやすく 解説してくれていますので、 自分も ニュータイプ人間に一歩近づけそう だときっと勇気をもらえるはずです。 スポンサーリンク ルールになんて従わなくて良い!自らの道徳観に従うのだ! わがままという言葉を聞くと、 一般的にはネガティブなイメージが 大いにあるかと思います。 ただ、この本では 『わがままこそ最高の美徳』という 著名な作家ヘルマン・ヘッセのエッセイを引用し、 「わがまま」の重要性を説いていきます。 「決められたルールに従う」ことが良いことだと 幼少のころから言い聞かされて 育ってきた私たちにとっては少しショッキングな 内容のように思えます。 これに対しても著者は実際に起こった事例を 用いながら冷静に、 ルールに従うことの危険性を 提示していきます。 では、何に頼って判断をしていくべきなのか という命題に対してもまた、 グーグルの企業理念を例に出し、 「己の価値観や美意識=わがまま」 に従う必要性を丁寧に読者に伝えます。 ルールではなく、自分の内側に確固として 持っている道徳観に従うという ニュータイプの人間は、 どこか昔の武士道にも通じるものがあり、 そういった意味では歴史から学ぶ大切さや自分を 律することの大切さも合わせて教えてくれます。 スポンサーリンク 一つの組織に留まっていては勿体ない!組織間を越境して働こう! 市場が 「巨大組織」と 「フリーエージェントを中心とした プロジェクト的な組織」 の二極化傾向が強くなっているこの時代に、 私たちはこの 両方を選択するべき だと著者は強調します。 これは、 極端にリスクの異なる2つの職業を同時に持つ、 という戦略のことで 「90%会計士、10%ロックスターという生き方」 という分かりやすい例えで説明しています。 詳しくはぜひ本を読んで納得していって いただきたいのですが、 曖昧で不確実で予測ができないという、 いわゆる「社会のVUCA化」が進む昨今には 生活を破綻させないためにも このバーベル戦略は正しいものであることを 容易に理解させてくれることでしょう。 終身雇用というシステムの下、 「一意専心」「一所懸命」という価値観で 働いてきた日本人にとっては少し寂しい気もしますが、 これが現実としっかりと受け止めて、 変わっていかなければならないと 改めて覚悟を持たせてくれる、 そんな内容でもあります。

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