じじ ばば の るつぼ。 口コミ一覧 : じじとばば

PMP登山/御堂山(じじ岩ばば岩)

じじ ばば の るつぼ

左がばば岩、右がじじ岩。 実際目の当たりにすると、想像以上に巨大で、しばし呆然となる 硬質化した巨人の様なばば岩 チンコが勃起したまま硬質化したじじ岩 狭いリッジを渡ってばば岩の袂まで行けるが、到底登れない じじ岩の袂にも行けるがとても登れない 妖怪百目の様なたんす岩。 昨日の雨で非常に滑るので登れない 一応訪れた御堂山山頂(標高878M) 御堂山(じじ岩ばば岩) 2016年8月4日(木曜日) 上信道を下仁田インターで降り、国道254号線を佐久方面に向かうと、和美峠への分岐の少し手前に西牧関所跡がある。 ここを登ると本日の目的地・御堂山(みどうやま/標高878M)である。 登山者用の駐車場はないので、和美峠入口のバス停の観光案内看板の前にクルマを停める。 この駐車スペースのすぐ下を覗くと鏑(かぶら)川が流れているが、前日の豪雨のため轟轟と渦巻く泥流と化しており、クルマの足許の川岸が今にも抉られそうな勢いだった。 これから向かう登山道もそうだろうし、この日の目的でもある奇岩・じじ岩ばば岩も、さぞ足許が滑るだろうなということは容易に想像できた。 この年の関東の梅雨明けは平年より遅い7月28日だったが、その後も『梅雨明け十日』とはいかず、依然不安定な状態が続いている。 駐車スペースから100メートルほど歩いて関所の脇の道を入り、70メートルほどで御堂山登山口の標識のある林道の入口に着く。 以前は林道の終点までマイカーが入れたらしいが、最近のネット情報では入口に猪避けの電気柵が設けられているため、クルマはバス停付近に置くのが賢明らしい。 この日は電気柵は外されていたが、代わりにユンボが道幅いっぱいにデンと置かれていた。 これでは流石にクルマは入れない。 人が通るのがやっとである。 林道を20分ほど歩くと終点となり登山道になる。 石がゴロゴロしている歩き難い道で、草木が左右から頭上に覆い被さり、屈んでも尚、リュックが木に引っ掛かるので這うように歩かねばならない。 林道終点から20分ほどで滝に着いた。 落差は5メートルほどで、前日の雨のため水量が多く見栄えがある。 滝の右横の岩にロープがぶら下がっているので、それを掴んで登るのだが、岩は非常に滑る。 滝から15分で御堂山山頂とじじ岩ばば岩分岐の稜線に到着した。 取りあえず、この日の目的は山頂よりもじじ岩ばば岩である。 山頂に背を向け分岐から尾根筋を歩くが、樹木が鬱蒼としていて一向にその奇岩の気配すら見えてこない。 突如木々の間に空を蔽うような巨大な影が立ちはだかり、これがそうかと一気に昂揚するが、どうやらまだ違うようだ。 一旦巨岩の根元の右側を巻くように降りると、岩の上に申し訳程度に張り付いた土は脆く崩落しやすいうえ非常に滑る。 左を見上げれば大きな岩の壁で、迂回した道から再び岩の袂まで登ると、突然ふたつの岩塔が視界に飛び込んで来た。 鋭く天空を突く2本の槍を思わせるその異形は、写真で見るより圧倒的な大きさで、しばし呆然とする。 何だこれ? しばらくは未知との遭遇といった気分にさせられる。 行き止まりの展望台まで回り込むと、左のばば岩は人型にも見え、漫画『進撃の巨人』に登場する硬質化した巨人を彷彿させる。 右のじじ岩は人型とまでいかないが、頭があり、胴体の下の方には小さな突起物がある。 その反り具合から勃起した男根の様でもあり、勃起したまま硬質化したかと思うと何とも滑稽で物悲しい。 ふたつの岩の展望台となっているのが迂回してきたタンス岩である。 岩肌にいくつも開いた穴をタンスの引き出しに見立てているのだろうが、タンスというより妖怪百目と言った方がイメージが近い。 ばば岩じじ岩どちらもすぐ袂まで行けるが、特にばば岩は幅30センチ、長さ3メートルのナイフリッジ(刃の上を歩く様な狭い通路)を渡らねばならず、下を覗き込むと高さは50メートルほどもあり、濡れていてひどく滑るので、墜落死のリスクを鑑み、屈辱ではあるが、拷問具の三角木馬に跨るように股漕ぎで近づいた。 袂まで行っても到底これ以上登れないので、見上げるだけ見上げて、敗北の股漕ぎで引き返し、じじ岩の袂にも行ってみる。 これも登れない。 せめてタンス岩ならとも思ったが、非常に滑るのでこれも諦めた。 分岐まで引き返し、御堂山山頂へ向かう。 山頂は暗く鬱蒼として最早どうでもいいのだが、15分休憩して元来た道を引き返した。 クルマに戻って靴下を履き替えようとしたら両足が血まみれになっていた。 ギョッとして靴下を脱いでみると、アキレス腱のところに黒いアメーバ状のものがへばりついていた。 血だった。 血が固まり切らずゼリー状になっていた。 両足とも同様だった。 痛みはまったくなく、まったく気付かなかったが、これは山蛭の仕業である。 その姿は既になく、ゼリーを剥がすと左足にひとつ、右足には二つ穴が開いていた。 前回の蜂刺されに続いての遭難である。 拭いても拭いても血が止まらない。 山蛭は吸血の際、血液凝固を阻害するヒルジンと、血管を拡張するヒスタミンを注入するという。 ポイズンリムーバーでこれらを吸引除去すれば早く止血できるそうだが、生憎この時この知識を持ち合わせていなかった。 山蛭は人の歩く振動や体温を感知して足許から取憑くとされ、木の上から落ちてくるというのは都市伝説らしい。 雨上がりのビシャビシャした登山道は恰好の山蛭コースだった訳である。 藪歩きということで、ダニ避けのトマトスプレーは掛けたのだが、蛭にはまったく効果がなかった。 バンドエイドで止血し、止まったのは夜になってからだった。 しばらくは痛みも痒みもなかったが、一週間経つと突如痒くなり、遅ればせながらステロイド剤を塗った。 All Rights Reserved.

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群ようこ 『じじばばのるつぼ』

じじ ばば の るつぼ

群さんと初めてお会いしたのは、もう三十年以上前のことだ。 まだ「群ようこ」になる前の群さんと、学生だった私が出会ったのは本の雑誌社だった。 今でも、群さんの小柄な背中が目に浮かんでくる。 やがて、群さんは群さんとなって(というのも変な言い方だけど)、『午前零時の玄米パン』(めっちゃ売れた!)を上梓し、しばらくして群さんは本の雑誌社を退職された。 三作目の『無印 良女 ( りょうひん )』で、人気エッセイストとしての確固たる地位を築き、『無印OL物語』を皮切りにした「無印シリーズ」では小説家としても根強い支持を得た。 群さんは群さんになる前から、群ようこの片鱗をうかがわせていたのだ。 群さんがいた当時の本の雑誌社は、事務所に群さんしかいない!(社長の目黒さんはフリーランスで仕事をしていたし、編集長の椎名さんに至っては、人気エッセイストとして文字通り駆け回っていた)ということが常態だった。 だけど時折、きりりとしたその背中がくるりと回って、私たちの話の輪に加わることもあり、そんな時の群さんの話術がもう、絶妙だった。 そもそも群さんは聞き上手で、時折入る合いの手がこれまた抜群。 なかでも群さんの人物描写は名人級というか、面白おかしく語られるその人物が、あたかも目の前にいるかのようだった。 そんな群さんの話術の巧みさが、群さんのエッセイの芯になっていると私は思っているのだけど、その巧みさは歳を重ねたことでさらに円熟味を増してきている。 その証が本書だ。 タイトルからもわかるように、本書は高齢化社会ニッポンの「じじばば」たちを描いたもので、じじばば「あるある」が満載。 そして、そうだった、群さんの卓越した話術を支えているのは群さんの視力(生理的なものではなくて、視る力、という意味です)なのだ、と再認識する。 自分がストッパーになって、後ろには長蛇の列ができているというのに、スーパーマーケットのレジ担当者を、自分専用おしゃべり担当に(一方的に)認定し、延々と世間話を繰り広げるばば。 電車に乗る際の、押した押されたに端を発し、いざ下りる時には、蹴り合いのバトルにまで発展してしまった、ばば初心者見習いvs. おばさん予備軍。 「痩せているのが美しい神話」に未だに囚われ続け、全身をハイブランドで固めているのだが、傍目には「即身仏」のようにしか見えないがりがりばば。 某ショップにて、妙に達者な発音で「ショーツ」(大人用の半ズボン)を求め、そのショップでは扱っていないことが判明すると「だいたいさあ、きみたちは衣食住にさまざまな提案をしている企業なんでしょう。 (中略)そんな会社がショーツの一枚も作っていないなんて、そりゃあ、だめだ。 だめだめ」と説教をかます、俺様じじ(正確にはじじ予備軍、プレじじである)。 電車内で白髪頭をかきむしり、自分の隣の席にフケをこんもりと積み上げる不潔じじ。 本書で語られているのは、じじばばたちのありがたくない「あるある」だけど、「下流じじ」に出てくるじじの姿は、プレじじ、プレばばはもちろん、若者世代にも、通じることだと思う。 もはや安穏な老後を送れるのは、ごくごく少数の選ばれしじじばばだけだ。 そんななかで、どうすれば「人として下流」にならずに済むのか。 本書は、そのことに警鐘を鳴らしている。 笑いながらも、大事なことに気づかせてくれる一冊なのである。 (よしだ・のぶこ 書評家) 単行本刊行時掲載 1954(昭和29)年、東京都生れ。 六回の転職を経て、本の雑誌社勤務時代にエッセイを書き始め、1984年『午前零時の玄米パン』を刊行、独立する。 『鞄に本だけつめこんで』『膝小僧の神様』『無印おまじない物語』『ネコと海鞘(ほや)』『またたび回覧板』『飢え』『ヤマダ一家の辛抱』『ビーの話』『小美代姐さん花乱万丈』『きもの365日』『平林たい子伝 妖精と妖怪のあいだ』『かもめ食堂』『しいちゃん日記』『ぢぞうはみんな知っている』『おんなのるつぼ』『れんげ荘』『パンとスープとネコ日和』『おとこのるつぼ』『ゆるい生活』『じじばばのるつぼ』『うちのご近所さん』など著書多数。 この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

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群ようこの本棚

じじ ばば の るつぼ

「運転するじじばば」。 これは、このところ大きな話題になっていますよねえ。 ブレーキを踏まずにアクセルを踏み込んでしまうことによる大事故が最近頻発しています。 若い頃のようには身体が頭についていけないんですよねえ。 「俺様じじ」。 これまたいますよねえ。 文句を言えない相手に偉ぶることでストレス解消しているのでしょうけど、相手をする人にとっては、たまったものではありません。 「お供じじ」。 これも目につきますよねえ。 「短冊じじ」にも困ったものです。 もうここまでになると、自分がひたすら正しいと思っているから誰が何を言っても人の言うことを聞く耳は持たないでしょうね。 姉妹編ともいうべき「おとこのるつぼ」と「おんなのるつぼ」も読みたくなりました。

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