やけど 痛い。 【必見】指をやけどした際の処置とは!?

知って得する病気の話_やけどのおはなし(形成外科)

やけど 痛い

やけどの原因にはさまざまなものがあります。 多いのはお湯によるものですが、それ以外にも油や火、熱いものに接触したなどがあります。 また、湯たんぽやあんか、カイロなどそれほど熱くないものでもやけどをすることがあります。 では、やけどをしてしまったときに大事なことはなにでしょうか?みなさんも聞いたことがあると思いますが、やけどをしてまずすることは冷やすことです。 熱湯を10秒間接触させたときの皮膚の下1mmでの温度の変化を測定した実験では、熱湯との接触がなくなってからも30秒までは皮膚の下の温度は上昇し続けます。 そして元の皮膚の温度に戻るまでに3分近くもかかります。 皮膚の温度が高い時間が長ければ長いほどやけどは深くなるので、やけどをしたときは早く冷やして早く皮膚の温度を下げてあげる必要があるのです。 よく「どれぐらいの時間冷やしたらよいのですか?」と聞かれますが、ひりひりとした痛みが落ち着くまで冷やしたほうがよいといわれています。 ただし、氷などで冷やすことはかえって凍傷になったりなど逆効果になる場合もありますので、流水や少し氷をいれた水袋などで冷やすのがよいかと思います。 やけどの跡は残るのか? やけどをして、病院を受診された方の多くは、「跡は残りますか?」と言われます。 正直、最初は分からない場合が多くあります。 やけどの跡が残るかどうかは何で決まるのでしょうか?多くの場合はやけどの深さです。 やけどは一般的には1度・2度・3度と深さが分類されます。 1度熱傷 1度は赤くなってひりひりしますが、そのまま落ち着いてしまうものです。 忘れたころに皮膚の表面がぼろぼろと剥がれてくることがあります。 ちょうど日焼けの少しひどいようなものです。 この場合、傷跡としては残りませんが、色素沈着といってしみのような状態になる場合はあります。 2度熱傷 2度は多くの場合、水疱(みずぶくれ)ができます。 しかし実は2度のなかに浅達性2度熱傷(浅いもの)と深達性2度熱傷(深いもの)が存在します。 この境界が非常に微妙で判断に困ります。 当然混在する場合もあります。 2度の場合、皮膚の真皮と呼ばれる部分は残っていますので、下から皮膚がはってくるように治癒することができます。 浅いものは水ぶくれの下で自然に治ったりしながらおよそ2週間以内に治癒します。 この場合、跡が引きくれたり硬くなったり盛り上がったりいわゆる傷跡にはなりませんが、色素沈着(皮膚が茶色くなる)や逆に色素脱出(皮膚が白くなる)が生じる場合があります。 治ったあとの赤みは時間をかけて消えていきます。 2度の深いものは皮膚の表層が壊死(えし)になってしまいますので治癒に時間がかかります。 3~4週間程度かかるのがこの深い2度熱傷です。 この場合、多くの場合は傷跡として残ってしまします。 治療の経過で浅い2度熱傷は深い2度熱傷に移行しますので、最終的にはどれぐらいで治ったかで傷跡が残るかどうかが判断されます。 やけどの治療は? やけどの多くは塗り薬や貼り薬を使って治療します。 その場合、水ぶくれはどう扱うかが重要になります。 水を抜くかどうかはいろいろ議論がありますが、われわれは水は抜いてその上の薄い皮膚はそのままにしていることが多くあります。 問題は水ぶくれが破れてなくなってしまっている状態です。 やけどの表面が露出して乾燥してしまうとやけどの深さが進行して深くなることがあります。 ですので、水はぬいても水ぶくれの薄い皮膚はもとに戻しておきます。 なくなってしまった場合は、創傷被覆材という傷を覆うシート状のものを使ったり軟膏(塗り薬)で乾かないように治療します。 その経過で、必要と判断されれば皮膚移植などの手術を行うこともあります。 この場合、やけどした部分の傷跡以外に皮膚をとった部分の傷跡も残ってしまいますので手術するかどうかは慎重に考えなければなりません。 やけどの傷跡は長い時間をかけてゆっくりと落ち着いていきますので、その間待つことも重要です。 以上やけどはいったん発生してしまうといろいろと大変なことが多くあります。 まずは、やけどをしないように、お湯や熱いものを扱う場合には自分自身にもまた周りの人にも十分注意して扱ってください。

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やけどがヒリヒリして痛いのはいつまで?処置や治し方も解説!

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やけど「熱傷」ってなに? やけど「熱傷」の概論について説明します。 まず皮膚は体温調節、体液維持、感染防御さらに知覚などの機能をもっています。 大きな範囲のやけどをすると皮膚の破壊が生じると循環、呼吸、代謝、免疫などの機能が損なわれ全身に大きな影響を及ぼします。 局所的なやけどの場合は皮膚の瘢痕(はんこん)が生じて関節の動きが悪くなったり、変形や痛みが生じ、まれに瘢痕組織の癌化が起こることもあります。 また皮膚はやけどの深さによって皮膚の状態が変わってくるので皮膚を3層にわけて考えます。 どのように分けるかというと。 上の図のように皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3つに分けます。 皮下組織の下が筋肉、その下が骨です。 やけどの分類はそこから真皮を浅層と深層の2層に分けます。 なぜ真皮を2層に分けて考えるのかというと皮膚の瘢痕(皮膚が突っ張って伸びない状態)が起こってくるのが真皮の深層より深いところでやけどにより起こってくるからです。 真皮の深層とは毛根があり、汗腺や毛細血管があるところです。 ではやけど「熱傷」による見た目はどのような状態なのでしょうか? やけどの見た目によって重症度を判定しよう! まず、皆さんがよく目にするやけどは皮膚が 赤くなったり(発赤)、水膨れ(水泡)ができている状態だと思います。 この二つの状態は表皮と真皮のやけどによって起こってきます。 またそれより深いとどのような状態になるかというと、 皮膚の血液の流れが失われて真っ白になります。 血の気が引いて顔が真っ白になることを顔面蒼白といいますが、まさにそのような状態が起こります。 また神経は真皮深層から皮下組織を通っており、やけどの範囲で痛みの度合いが変わってきます。 俗にいうひりひりとした痛みは皮膚から真皮浅層までのやけどのことをいいます。 それより深いと灼熱感や皮膚の感覚がにぶくなるような状態になります。 また、皮下組織までやけどが進行してしまうと皮膚が死んでしまい水膨れすらも起きません。 表にまとめると以下の状態です。 ・表皮:発赤、紅斑、ひりひりとした痛み ・真皮浅層:水膨れ(水泡形成)、ひりひりとした痛みや灼熱感 ・真皮深層:水膨れ(水泡形成)、蒼白、感覚が鈍くなる(知覚鈍麻) ・皮下組織:蒼白、感覚がなくなる(知覚脱失) 蒼白の場所とは水膨れが破れた後の下の皮膚の状態です。 表皮の部分ではありません。 よく長時間お風呂に使っていると皮膚が白くふやけてしまうことがありますよね?それが表皮です。 やけどがヒリヒリして痛いのはいつまで? さて長々とやけど(熱傷)について説明していきましたがそれでは本題に入りたいと思います。 やけどがヒリヒリ痛むのは皮膚の近くには神経が走っていてやけどの熱が伝わるからです。 痛みの期間については賛否両論ありますが、皮膚がある程度治ってくるまではヒリヒリ痛みが続く可能性があります。 またやけどした直後は深さが分からないことが多く、2.3日たった後に水膨れができることもあり初診時には明確な治療期間が分からないことが多いです。 そしてやけどの深さによって回復するのに時間が変わります。 赤みや水膨れであれば 数日から約1~3週間程度で治ることが多いです。 もっと深いやけどだと皮膚移植が必要になり数か月の治療が必要になることもあります。 ではやけどの深さによる期間を分類してみたいと思います。 水膨れもなく赤みだけの状態であり、基本的には 数日で痛みはなくなることが多いです。 赤みが強く痛みがある場合はステロイドなど炎症を抑える作用がある軟膏を塗っておけば痛みも軽くなります。 やけどの色素沈着はしばらく続くこともありますが約1週間程度で治ることが多いです。 ひりひりとした痛み以外に、灼熱感を伴っている場合があります。 真皮深層との違いは感覚が鈍っていないことです(つまり痛みがはっきりしています)。 水膨れ(水泡)の状態であれば皮膚が再生する期間の約2~3週間程度で治療ができます。 ただし、数日で痛みは軽くなるといいましたが、傷が乾燥したり、消毒による痛みであったり、くっついたガーゼを剥がすときに痛みを伴うことがあります。 傷の付け替えの時にそのような痛みが少なくなるようにきちんとした処置を心がけましょう。 後に記述していますのでチェックしてくださいね。 皮膚が白いところは壊死しており、皮膚移植が必要になってくる場合もあります。 痛みの期間に関しては神経が焼けているところは感覚が鈍っており、痛みがないことが多いです。 そして深いやけどの場所は移植することとなり、数日から2週間以内に間に手術を行います。 やけどの範囲が大きいと数回にわたって行うこともあり。 約1~2か月の治療が必要になってくることもあり、その治療期間中は痛みが続く場合もあります。 水膨れもできませんし、感覚は完全になくなっています。 なので痛みはありません。 移植が必要になってきたり、リハビリが必要になってきたりと治療期間も長いです。 処置や治し方はどうしたらいい? まず痛みを伴う原因として ・消毒による痛み ・傷が乾燥する痛み ・引っ付いたガーゼを剥がすときの痛み この3つが痛みの原因の主となります。 となればこれを防ぐことが痛みの軽減につながるということです。 ここでふと疑問に思われる方もおられると思います。 消毒?ってしなくていいの?って 実は消毒は読んで字のごとく「毒を消す」です。 毒を消せるような物質ってことです。 ということは少なくとも人体に良い影響があるとは思えませんね。 つまり消毒をすると傷の治りが悪くなるんです。 じゃあどういったときに使うのかといえば皮膚表面の雑菌を殺す場合に使います。 採血の時や注射をするときに体内に皮膚のバイ菌が入り込まないように消毒したり、傷を縫った後に皮膚表面のバイ菌を殺す目的で使います。 決して水膨れを破った後に使うことは痛みを伴うだけではなく再生を遅らせる可能性につながるので注意してくださいね! では適切な処置ってどうしたらよいんでしょうか? 処置の仕方 やけどの適切な処置とは冷やすことと洗うことです。 流水でしっかり冷やし、洗ってください。 冷やすことで拡張した血管を収縮させ赤みが引きやすくなります。 赤みが引くことで熱が引き、また痛みも軽減します。 そして流水で洗うことでやけど周りのバイ菌がある程度おちます。 特に皮膚は乾燥すると再生能力が落ちてしまいますのでしっかり洗ってください。 ただし氷や氷水は控えてください。 極端に冷やしすぎると細胞が死んでしまい皮膚の再生能力が落ちてしまう可能性もあります。 そして水膨れができている状態は皮膚が弱い状態であり、氷による低温熱傷を引き起こしてしまう可能性もあるからです。 冷やす時間は 15~30分程度を目安にしてください。 冷やしすぎたら5~10分程度時間をあけてまた冷やすとよいです。 1時間もすれば軽いやけどであれば痛みが軽くなります。 では痛みが軽くなった後に行う治療について解説していきます。 治療の仕方 まずは水膨れ(水泡)ができているかいないかによって治療が分かれます。 出来ていない発赤の場合は炎症を抑えるステロイド入りの軟膏を使うとよいでしょう。 なければワセリンでもよいです。 では水膨れ(水泡)ができている場合はどういった処置を行った方がよいのでしょうか? 水膨れは極力破らない方が良いです。 破るとバイ菌が中に入り感染をきたす恐れがあるからです。 しかし、パンパンに張った場合は知らないうちに破れる可能性もあることから、その場合は皮膚を破り、破った皮膚を取り除き、流水で洗ったあとにワセリン等の軟膏を塗ります。 その後は傷を覆うことになりますが、ガーゼだけで覆ってしまうのには注意してください。 ガーゼだけで覆ってしまうと皮膚がガーゼに張り付いてしまい、傷の治りが遅くなるばかりではなく、剥がすときに出血したり痛みを伴う場合があります。 ガーゼの役割は主に余分な浸出液(しんしゅつえき:傷を治すときにでるじゅくじゅくした液体)やバイ菌を吸収する役割があります。 ガーゼを直接当ててしまうと傷の表面の浸出液を全部吸収してしまいます。 人の細胞がせっかく傷を治そうと頑張っているのに邪魔をしていることになるんですね。 なのでガーゼに皮膚が直接当たらないような工夫をしましょう。 1つはたっぷりと軟膏を塗ることです。 軟膏をたっぷり塗ることによって、皮膚とガーゼの間に膜ができます。 もう1つはガーゼと皮膚の間に保護剤を置くことです。 湿潤療法って検索するとラップ療法って出てくると思いますが、医療機関で使用している特別な保護剤がない場合は私もラップ療法はよいと思っています。 なぜかというと安価でどこでも手に入るからです。 極端にいえばラップを張っている状態は水膨れ(水泡)ができている状態と同じです。 傷を治す働きがある浸出液を閉じ込めている状態です。 しかしながら、一度水膨れ(水泡)を破ってしまうと皮膚の表面にあるバイ菌が入り込んでしまうので全く同じ状態というわけにはいきません。 なのでラップに針や爪楊枝などで穴を開けた状態でガーゼで覆うと、浸出液(しんしゅつえき:傷を治すために溜まった液体)とバイ菌を程よくガーゼで吸収してくれます。 あくまでもガーゼのみで覆ってしまうと皮膚にくっついて剥がすときに痛みを伴うだけではなく時に出血を引き起こす場合があるので注意してくださいね。 塗る軟膏は何でもよいですが水膨れを破った後の皮膚はバリアーなくなるためにバイ菌が繁殖しやすい状態であるためステロイド剤は使用しない方がよいでしょう。 ステロイドは抗炎症作用以外に栄養の役割もあるためバイ菌が繁殖する可能性があります。 バイ菌は常に繁殖しているので傷の付け替えは毎日行うことを推奨します。 何度もいいますが傷を洗うのは流水でよいです。 消毒はやめてくださいね。 流水で流すことでバイ菌は流れ落ちます。 私が外来で行っているのは軟膏や浸出液をよく落とすために泡石鹸で傷口を優しく洗った後に流水で流しています。 また医療機関の場合は特別な創傷保護材(デュオアクティブET、ハイドロサイト剤)がありますのでもちろんラップは使いませんよ。 市販で買える保護材としてはキズパワーパットが医療現場で使われている保護材と同じ役割があります。 傷を乾燥させることがないため傷の治りがよく綺麗に直してくれます。 傷跡も残りにくいです。 ラップはダメだとの報告もありますが、しっかり洗って清潔にしていれば問題ありません。 ダメなのはそのまま放置してバイ菌が繁殖してしまった場合と壊死した皮膚に使用する場合です。 バイ菌が繁殖した状態を放置すると皮膚が壊死してしまう可能性があります。 壊死した皮膚は白くなります、そのままにして置くと壊死の範囲が広がってくるので皮膚を切りとらないと治りません。 壊死した皮膚は基本的に取り除いて正常な皮膚のみにすることが再生を促します。 なんか色がおかしいなって思ったらすぐに医療機関を受診してください! 1度も医療機関を受診しないってことだけはやめてくださいね。 あくまでもすぐに医療機関を受診できない方や頻回に受診できない方を対象として説明しています。 自己判断で治療されていた方で壊死をほっといたために、その後数ヶ月にわたり治療が必要になった方もおられますので、皮膚の状態の判断は医師にしてもらってくださいね。 最後に 今回やけどの処置や治療について解説していきました。 色々な情報がある中で私の記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。 今回、私が書いたやけどの治療に関しましては私自身の経験をふまえての内容であることから賛否両論あり100%の正解では無いのかもしれません。 これからもより良い治療を提供させていただけるように努めていく次第です。 分かりづらい内容や詳しくお聞きされたいことがあればご意見いただけましたら、また詳しく解説します。 皆様の知識の一つとして考えていただければ幸いです。

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めっちゃ痛い!喉の奥を火傷した時の私の治し方と対処法|10個まとめ

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やけど(ねっしょう) やけど(熱傷) はじめに やけどは日常生活で最も多いケガの1つです。 皮膚に様々な熱源(熱い液体や金属、炎など)が接触することにより障害を生じた状態です。 やけどは範囲や深さに応じた治療が必要ですが、受傷直後の応急処置も重要です。 ここではやけどの基礎知識と治療法について解説していきます。 皮膚障害の程度は接触する熱源の温度と接触時間によって決まります。 熱源としては高温の固体や液体、あるいは直接の炎や爆発による爆風などがあります。 また特殊な熱傷としては電流(落雷や高圧線など)による電撃傷や薬品(酸やアルカリ溶液など)による化学熱傷などがあります。 深いやけどや広範囲のやけどで重症の場合には、全身状態が悪化して命に関わることがありますので、熱傷専門施設での治療が必要となります。 また重症でない場合でも適切な治療が行われない場合には、キズに細菌が繁殖するなどして治るのが遅くなると後遺症(キズあとのひきつれや盛り上がりなど)を残すこともあります。 やけどをした場合にはできるだけ早期に医療機関で診察を受けることをおすすめします。 そのほかに高齢者や小児では高温の浴槽での事故もみられます。 また固体としてはストーブやアイロン、ホットプレートなどがあります。 直接の炎では調理中の着衣への引火、仏壇のロウソクから着衣への引火、火災によるものなどの報告があります。 その他お子さんでは花火によるものや、乳幼児では炊飯器やポットの蒸気に手をかざしてしまって受傷することもあります。 テーブルの上のカップ麺や飲み物に手をかけてこぼしたり、あるいはテーブルクロスを引っ張ってしまって、これらをこぼして受傷したりするケースも報告されています。 小さいお子さんのいる家庭では熱い液体の入った容器はお子さんの手の届かないところに置く、テーブルクロスは使わないなど十分に注意しましょう。 低温熱傷は下腿に多く、原因としては湯たんぽや電気あんか、電気毛布、使い捨てカイロなどによるものが報告されています。 低温熱傷は深いやけどとなりやすく、専門的治療が必要となる場合が多いです(図1)。 低温熱傷を予防するためには湯たんぽは寝る前に布団から出す、電気製品は電源を切るなどして、このような器具が長時間同じ部位に触れないように注意しましょう。 部位と範囲にもよりますが、水ぶくれができるようであれば形成外科への受診をお勧めします。 このため場合によっては手術が必要となります。 また小児や高齢者、糖尿病などの合併症をお持ちの方は、受傷後経過とともにやけどのキズが深くなる場合があるので、より慎重な管理が必要となります。 やけどの面積の計算方法には様々のものがありますが、大人では9の法則、小児では5の法則が良く用いられます。 9の法則では頭部顔面が9%、両上肢がそれぞれ9%、躯幹前面と後面がそれぞれ18%、両下肢がそれぞれ18%、会陰部1%と計算します。 小児に用いる5の法則では9の法則に比べて頭部の割合が多く算出されています。 重症度の判定にはArtzの重症度分類(表2)が用いられます。 冷やすことによりやけどが深くなるのを防ぎ、痛みを和らげることができます。 部位や範囲にもよりますが、水道水で5分から30分ほどを目安に冷やしましょう。 小範囲であれば水道の流水で。 広範囲であればお風呂のシャワーで冷やすとよいでしょう。 ただし小児や高齢者の広範囲の場合に長時間冷やすと低体温になることがあるので注意が必要です。 水ぶくれができている場合にはできるだけ破らいようにして病院に行きましょう。 服を脱がせると、その時に水ぶくれを破いてしまう場合があるので服を着たまま水道水で冷やすのがよいでしょう。 女性ではストッキングを無理に脱ごうとすると一緒に水ぶくれがはがれてくるので注意が必要です。 やけどの部位はだんだんに腫れてきますので、指輪などのアクセサリーは早めに外しましょう。 浅いやけどではキズの中に表皮の基となる基底細胞が多く残っているので、ここから表皮の再生(上皮化)が期待できます。 このため浅いやけどでは基本的には創面を乾燥させずに適度にしっとりした環境(湿潤環境)にして上皮化による治癒を目指します。 この状態を維持するために浸出液の量や創面の状態を観察して軟膏や創傷被覆材を選択します。 ただしキズに細菌が繁殖する創感染がおこるとやけどのキズが深くなり、治るのに時間がかかります。 このため創感染がある場合には創洗浄や抗菌力のある外用剤など、感染対策のための治療を選択していきます。 壊死した皮膚をそのまま残しておくと細菌の感染源となる恐れがあるので、基本的には切除します。 これをデブリードマンといいます。 デブリードマンした部分は皮膚が無くなった状態になります。 範囲が狭ければ周りの皮膚からの上皮化での治癒が期待できますが、広範囲の場合には治るのに時間がかかるうえに、治癒後の後遺症の可能性が高くなります。 このような場合には身体の他の部分から皮膚を移植する手術(植皮術)が必要となります。 植皮術が必要となると基本的には入院治療が必要となります。 植皮術には様々な方法がありますが、やけどの範囲と,部位により適切な方法を選択します。 時間の経過とともに良くなる場合が多いですが、色素沈着予防に紫外線対策が有用です。 深いやけどの後遺症としてはキズあとが盛り上がる肥厚性瘢痕やケロイドがあります。 この肥厚性瘢痕やケロイドが関節に生じると関節が伸ばせなくなるようなひきつれ(瘢痕拘縮)を起こすことがあります。 特に小児の場合にはやけどのキズあとが他の部位の成長について行けずに徐々にひきつれが出てくることがあります。 肥厚性瘢痕やケロイドには外用剤や圧迫療法などが行われますが、改善傾向が乏しい場合にはひきつれを解除して皮膚を追加するような手術が必要となります。 またこのようなキズあとのひきつれが何十年も続いていると、やけどのキズあとから皮膚がんが生じることがあり注意が必要です。

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