じゅう み は くどく とう。 とうじゅ薬局|滋賀県高島市新旭町旭一丁目8-5・エスパ1階|SCUEL(スクエル)

十味敗毒湯 (じゅうみはいどくとう)

じゅう み は くどく とう

十味敗毒湯の出典 『瘍科方筌』華岡青洲(または『勿誤薬室方函口訣』浅田宗伯) 荊防敗毒散 けいぼうはいどくさん をもとに、華岡青洲が「十味敗毒散」(散剤)を考案、 それを少し改良して「十味敗毒湯」(湯剤)としたのが浅田宗伯ということです。 華岡青洲(はなおかせいしゅう)は、江戸時代、乳がんの手術を世界で初めて全身麻酔下で行って成功させた外科医として有名ですが、 もちろん皮膚の「できもの」「腫れもの」の治療もたくさん行っていたと思われます。 例えば火傷や裂傷に用いる外用薬「紫雲膏」(しうんこう)も華岡青洲の考案です。 十味敗毒湯の効能・適応症状• じんましん、湿疹、 皮膚炎(アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、接触性皮膚炎、貨幣状湿疹)• 水虫、尋常性ざ瘡(ニキビ)、腫れ物、化膿性皮膚疾患、とびひ• 乳腺炎、乳房炎、フルンクロージス(癤腫症) 十味敗毒湯の組成(構成する生薬)• 荊芥(ケイガイ)• 防風(ボウフウ)または浜防風• 桔梗(キキョウ)• 柴胡(サイコ)• 川芎(センキュウ)• 茯苓(ブクリョウ)• 甘草(カンゾウ)• 生姜(ショウキョウ)• 独活(ドクカツ)• 樸樕は「」にも使われます。 土骨皮(ドコッピ)と言われることもあります。 辛温解表薬。 体表の風邪(ふうじゃ)による湿疹・かゆみを発散させます。 (桜皮は排膿作用が主、樸樕は鎮痛作用が主) 排膿や止痒の効果をもつ一方で、 逆に、黄連や黄芩、連翹のような清熱薬(熱を冷やす薬)が配合されません。 つまり十味敗毒湯は、熱証向きではなく、皮膚に強い赤みや熱感のある症状には(単独では)適しません。 ですので、化膿性疾患、ニキビなどに用いる場合も、赤みのひどくない、比較的初期の段階で用いられています。 化膿性の疾患でなくても、消炎・止痒の効果を期待して、アトピー性皮膚炎や蕁麻疹に使われることも多いです。 この場合も同じように十味敗毒湯は温性薬が中心ということで、夏の時期よりもどちらかというと冬に増悪するタイプに使われる傾向があります。 (夏に増悪して分泌物の多い場合は、消風散がよく使われます。 十味敗毒湯と消風散が併用されることもあります) 脂漏性湿疹に対しては漢方薬では十味敗毒湯がファーストチョイスです。 また、気血を補ったり、胃腸の働きを高めたり、体力をつけたりすることを意図した配合はみられません。 虚の部分を補って内側から体質を改善しようとする方剤(補剤)ではなく、やはり作用は体表(皮膚)の改善がメインです。 十味敗毒湯の注意点• 毒を皮膚から外に出して治そうとしている方剤ですので、服用開始初期に、一時的に症状が悪化したようにみえることがあるかもしれません。 排膿作用を強めるときは排膿散及湯を併用したり、赤みや痒みが強いときは黄連解毒湯を併用したり、他の漢方薬と一緒に用いた方が良い場合があります。 他の柴胡剤と同様に、(ときに生薬を加えたり、他の漢方薬を併用したりして、)体質改善に用いられることもあります。 しかし体質改善目的ならば体質に応じた漢方薬を選ばなくてはいけません。 症状が治まったときや症状が慢性化しているときは漫然と服用しないでください。 特に、胃腸が弱い人や、病後などで体力の衰えている時には注意してください。 体質改善には十味敗毒湯を服用することだけでなくむしろ、食生活の乱れや睡眠不足、タバコ、便秘などを減らすことも重要です。

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十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう) 漢方薬の基礎知識大辞典

じゅう み は くどく とう

十味敗毒湯の出典 『瘍科方筌』華岡青洲(または『勿誤薬室方函口訣』浅田宗伯) 荊防敗毒散 けいぼうはいどくさん をもとに、華岡青洲が「十味敗毒散」(散剤)を考案、 それを少し改良して「十味敗毒湯」(湯剤)としたのが浅田宗伯ということです。 華岡青洲(はなおかせいしゅう)は、江戸時代、乳がんの手術を世界で初めて全身麻酔下で行って成功させた外科医として有名ですが、 もちろん皮膚の「できもの」「腫れもの」の治療もたくさん行っていたと思われます。 例えば火傷や裂傷に用いる外用薬「紫雲膏」(しうんこう)も華岡青洲の考案です。 十味敗毒湯の効能・適応症状• じんましん、湿疹、 皮膚炎(アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、接触性皮膚炎、貨幣状湿疹)• 水虫、尋常性ざ瘡(ニキビ)、腫れ物、化膿性皮膚疾患、とびひ• 乳腺炎、乳房炎、フルンクロージス(癤腫症) 十味敗毒湯の組成(構成する生薬)• 荊芥(ケイガイ)• 防風(ボウフウ)または浜防風• 桔梗(キキョウ)• 柴胡(サイコ)• 川芎(センキュウ)• 茯苓(ブクリョウ)• 甘草(カンゾウ)• 生姜(ショウキョウ)• 独活(ドクカツ)• 樸樕は「」にも使われます。 土骨皮(ドコッピ)と言われることもあります。 辛温解表薬。 体表の風邪(ふうじゃ)による湿疹・かゆみを発散させます。 (桜皮は排膿作用が主、樸樕は鎮痛作用が主) 排膿や止痒の効果をもつ一方で、 逆に、黄連や黄芩、連翹のような清熱薬(熱を冷やす薬)が配合されません。 つまり十味敗毒湯は、熱証向きではなく、皮膚に強い赤みや熱感のある症状には(単独では)適しません。 ですので、化膿性疾患、ニキビなどに用いる場合も、赤みのひどくない、比較的初期の段階で用いられています。 化膿性の疾患でなくても、消炎・止痒の効果を期待して、アトピー性皮膚炎や蕁麻疹に使われることも多いです。 この場合も同じように十味敗毒湯は温性薬が中心ということで、夏の時期よりもどちらかというと冬に増悪するタイプに使われる傾向があります。 (夏に増悪して分泌物の多い場合は、消風散がよく使われます。 十味敗毒湯と消風散が併用されることもあります) 脂漏性湿疹に対しては漢方薬では十味敗毒湯がファーストチョイスです。 また、気血を補ったり、胃腸の働きを高めたり、体力をつけたりすることを意図した配合はみられません。 虚の部分を補って内側から体質を改善しようとする方剤(補剤)ではなく、やはり作用は体表(皮膚)の改善がメインです。 十味敗毒湯の注意点• 毒を皮膚から外に出して治そうとしている方剤ですので、服用開始初期に、一時的に症状が悪化したようにみえることがあるかもしれません。 排膿作用を強めるときは排膿散及湯を併用したり、赤みや痒みが強いときは黄連解毒湯を併用したり、他の漢方薬と一緒に用いた方が良い場合があります。 他の柴胡剤と同様に、(ときに生薬を加えたり、他の漢方薬を併用したりして、)体質改善に用いられることもあります。 しかし体質改善目的ならば体質に応じた漢方薬を選ばなくてはいけません。 症状が治まったときや症状が慢性化しているときは漫然と服用しないでください。 特に、胃腸が弱い人や、病後などで体力の衰えている時には注意してください。 体質改善には十味敗毒湯を服用することだけでなくむしろ、食生活の乱れや睡眠不足、タバコ、便秘などを減らすことも重要です。

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【十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)の解説】~皮膚の症状のための日本生まれの漢方薬~

じゅう み は くどく とう

【おススメタイプ】 分泌物が多くなく、患部が乾燥している皮膚疾患の方に。 【特徴】 体内に蓄積した皮膚病の原因となる悪い毒を発散させて中和します。 【効果】 化膿性皮膚疾患と急性皮膚疾患の初期、じんましん、急性湿疹、水虫 【飲み方】 1日2~3回、1回1包を食前または食間(食事と食事の間)の空腹時に服用する。 【成分】 荊芥 ケイガイ 防風 ボウフウ 柴胡 サイコ 桔梗 キキョウ 川きゅう センキュウ 茯苓 ブクリョウ 甘草 カンゾウ 生姜 ショウキョウ 樸そく ボクソク 独活 ドッカツ 【アドバイス】 タイプが合わないと皮膚症状が悪化することもあるので、注意が必要です。 【現場からの意見】 現場では見かける頻度は少ないです。 体内から悪い毒を発散してくれ、症状を改善してくれます。 この漢方薬は体を温める漢方薬なので、赤みが強く熱をもった湿疹など熱症状が強いタイプの方には不適です。 水虫でもジュクジュクタイプではない、乾燥タイプの水虫です。 大人ニキビにも使われたりしているようですが、熱症状が強い方には不適です。 効果では大きく症状名だけ書かれていますが、皮膚病の症状の出方は様々で、体質のタイプで使う漢方薬も変わります。 ここを見誤ると、皮膚症状は改善するどころか、むしろ悪化するケースもあります。 タイプが合えば、だいたい10日以内で、なんとなくいい感じだとわかると思います。 また、甘草が入っており、こちらを取りすぎてしまうと、偽アルドステロン症(低カリウム血症、血圧上昇、浮腫など)を引き起こす可能性があるので、ほかの甘草が入った製剤(など)との併用には注意が必要です。 (甘草1日量上限目安7. 5g、市販薬では5g).

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