テオドール。 喘息の治療にテオドール錠が役立つケースとは?副作用・飲み合わせも解説

ルソー、ピエール=エティエンヌ・テオドール : 作者データ&資料一覧

テオドール

テオドール(一般名:テオフィリン)による気管支拡張作用と抗炎症作用 気管支喘息を発症している状態では、次の2つが起こっています。 これを踏まえた上で、 テオフィリン製剤は「気管支を拡げる作用(気管支拡張作用)」と「炎症を抑える作用(抗炎症作用)」を併せ持った薬です。 このような理由から、かつてはテオフィリン製剤が喘息治療の主体でした。 ただし、テオフィリンは「 適切に治療するための安全域が狭い」という問題点があります。 この値を超えると悪心・嘔吐、頭痛などの副作用が表れるようになります。 しかし、薬の投与量が少なくて血液中の薬物濃度が低すぎても「喘息の症状を抑えることができない」ということになってしまいます。 また、 個人差が大きいこともテオフィリン製剤の特徴となります。 例え同じ年齢の患者さんであっても、人が違えば「同じ量の薬を投与しても、血液中の薬物濃度推移が異なる」ことがあります。 テオフィリンにはこのようなデメリットがあります。 そこで、これらの問題を出来るだけ回避するために「 少しずつゆっくり溶け出すように工夫した薬」として開発された医薬品がテオドール(一般名:テオフィリン)です。 テオドール(一般名:テオフィリン)の特徴 前述の通り、テオドールは有効域が狭い薬物です。 そこで、実際に使用される時には「胃や腸などの消化管で少しずつ溶け出すようにした製剤」が使用されます。 このような製剤を 徐放錠と呼びます。 何も工夫をしていない状態であると、薬の服用後に濃度が高くなっていきます。 その後、時間経過と共に薬の濃度が下がって効き目が弱くなっていきます。 テオドールは有効域が狭いため、何も製剤的な工夫をしていない状態では適切な濃度に保つことが難しいです。 そこで徐放錠であれば、 薬がゆっくり溶け出すために血液中の薬物濃度を一定に保たせることができます。 適切な投与量であれば、喘息などの症状を抑えながらも副作用を回避することができます。 このように、徐放錠にすることによって副作用をできるだけ回避し、かつ喘息発作を予防する薬がテオドール(一般名:テオフィリン)です。 なお、テオフィリン製剤は「厳密な投与量の調節が必要な薬剤」であることから、米国ではテオフィリン製剤のジェネリック医薬品への切り替えが推奨されていません。 テオドール(一般名:テオフィリン)の効能・効果 ・気管支喘息 テオドール(一般名:テオフィリン)は気管支喘息の人に用います。 人は普段から呼吸によって空気中の酸素を取り入れて、代謝によって発生した二酸化炭素を排出しています。 このとき、鼻や口から取り入れた空気は上気道に入り、さらに下気道に運ばれます。 気管は下気道の一部で肺まで続く細長い空気の通り道です。 左右の肺に枝分かれしてからは、気管は気管支と呼ばれます。 気管支喘息では、気管支が慢性的な炎症(長く続く炎症)によって、狭くなったり敏感になったりしています。 その結果、少しの刺激で気道が狭くなって発作性の呼吸困難や咳・痰を生じます。 この発作が問題になり、満足に息を吸ったり吐いたりできなくなります。 喘息治療の目的は、薬によって喘息の症状をなくして、日常生活に支障がないように呼吸の機能を正常に保つことです。 したがって気管支喘息の治療では、気管支をできる限り拡げながら炎症を抑えるようにします。 発作をできる限り起こさないようにするために、普段から気道の炎症をしっかりとコントロールしていることが重要なのです。 これを目的にテオドールが用いられます。 ・喘息性の気管支炎 また、テオドールは喘息性の気管支炎にも使用されます。 喘息性の気管支炎とは、 ウイルスや細菌が原因となって気管支に炎症が起こる気管支炎の一種です。 ウイルスや細菌によって、咳や痰・喘鳴(ぜんめい:呼吸する空気が気管を通るとき、ゼイゼイと雑音を発すること)など喘息と同じような症状を示します。 ただし、喘息性の気管支炎を起こすとき、発熱を伴うことが多いです。 発熱しているときにテオドールを使用すると、 痙攣(けいれん)の副作用の報告が多くなっています。 したがって、喘息性の気管支炎の治療に対しては、テオドール以外の薬を優先して治療するようにします。 特に、喘息性気管支炎が起こるのは2歳以下の小児で、喘鳴や発熱を伴っていることが多いです。 小児へテオドールを使用したところ、発熱を伴った痙攣を起こした例があります。 その多くが細菌やウイルスの感染症も発症していて、テオドール使用後に痙攣が見られた事例でした。 そのため、細菌やウイルスの感染を伴って発熱していることの多い喘息性気管支炎にテオドールを用いるときは注意が必要です。 ・慢性気管支炎 テオドールは、慢性気管支炎に用いることがあります。 慢性気管支炎とは、数週間から数カ月の間、咳や痰などの症状が続く病気です。 ・肺気腫 テオドールは、肺気腫に用いることがあります。 肺気腫とは、酸素と二酸化炭素の交換を行っている肺胞という組織が壊れる病気です。 正常な肺胞が少なくなっていくと、肺での酸素と二酸化炭素の交換に不都合が生じます。 肺気腫のときには、呼吸を楽にしたり咳の症状を緩和させたりするためにテオドールを使用します。 テオドール(一般名:テオフィリン)の用法・用量 ・テオドール錠50mg、100mg、200mg、テオドール顆粒20% テオドール錠は気管支喘息のとき、 1日1回寝る前に400mg使用します。 寝る前に使用するのは、気管支喘息が夜中から朝方に症状が悪化するといわれるためです。 気管支喘息以外の症状へは、 1日2回朝・寝る前に使用します。 小児には1回100mg~200mg、成人には1回200mgを使います。 テオドールは食事の影響を受けにくい薬です。 そのため、服用するタイミングは食前や食後、空腹時など、朝・寝る前を守っていればいつでも問題ありません。 大切なことは飲む時間を同じにすることです。 なお、年齢や症状によって量は増減することがあります。 ちなみに、テオドール錠は徐々に効くように作られた薬なので、 粉砕することはできません。 テオドール錠は、簡易懸濁法でも使用することができません。 そのため、噛まずに服用する必要があります。 また、テオドール錠には割線があり分割を行うことができます。 錠剤が大きいときや量を調節したいときに割って飲むことができます。 テオドール錠は「薬の成分(テオフィリン)を徐々に溶けだすように設計した粒」で固めています。 そのため、割線による分割では「徐々に溶ける粒」は傷つかず、溶け出す速度に影響はないと考えられます。 ただし割線での分割は可能なものの、粉砕などそれ以上の分割はできません。 なぜなら徐放性の粒(徐々に溶け出すように設計した粒)が傷つき、薬の溶け出す速度が速くなって急速に薬が体内に吸収されるようになってしまうためです。 ・テオドールドライシロップ20% テオドールドライシロップ20%は、小児へ 1回体重1kgあたり4~8mgを1日2回朝と寝る前に使用します。 テオドールドライシロップ1gあたり、テオドールの成分(テオフィリン)を200mg含みます。 使用を始めるときには、年齢や症状をよく考えて量を決定します。 また使用後の状態もよく観察して必要であれば量を増減します。 テオドールドライシロップは水に溶かして使用することも、溶かさずに飲むこともできます。 ・テオドールシロップ2% テオドールシロップ2%は、小児へ1回体重1kgあたり4~8mgを1日2回朝と寝る前に使用します。 テオドールシロップ1mlあたり、テオドールの成分(テオフィリン)を20mg含みます。 使用を始めるときには、年齢や症状をよく考えて量を決定します。 また使用後の状態もよく観察して必要であれば量を増減します。 テオドールの主な副作用 テオドールで報告されている主な副作用には、 不眠・動悸・頭痛・腹痛・悪心・嘔吐・蛋白尿・尿酸値上昇・胸やけ・頻脈・頻尿・だるさ・口や舌のしびれなどがあります。 血液中の薬物濃度が高くなると、テオドールは副作用を発現しやすくなります。 副作用が発現しやすい薬物濃度と、治療に用いるときの薬物濃度に大きな差はありません。 したがって、他の薬よりも注意してテオドールを使用する必要があります。 テオドールの重大な副作用 ・痙攣や急性脳症 非常に稀ですが、テオドールを使用して痙攣や、意識がなく刺激にも反応しなくなることがあります。 このような場合は薬の使用を中止して、痙攣の薬を使用するなど適切に処置します。 急性脳症とは、「脳のエネルギーが不足する」「ウイルス感染」「神経の伝達が上手くいかない」などが原因で起きます。 反応が少なくなって全身に痙攣が現れたり、異常に興奮したりします。 ・横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう) 横紋筋融解症とは、筋肉を作る細胞に壊死が起こり、筋肉の成分が血液中に流出する病気です。 「筋肉痛が起きる」「手足がしびれる」「手足に力が入らない」などの症状がみられます。 非常に稀ですが、テオドールを使用してこのような症状が現れたときは、テオドールの使用を中止して適切な処置を行います。 ・消化管の出血 稀な例ですが、テオドールを使用して胃や腸からの出血が起こることがあります。 便に血が混じるなど、この症状が見られたときはテオドールの使用を中止し適切な処置を行います。 ・赤血球の数が減る 血液中の赤血球には、身体に酸素を運ぶ働きがあります。 稀な例ですが、テオドールを使用してこのような貧血の症状が現れたときは、テオドールを中止するなど適切な処置を行います。 ・肝機能障害 非常に稀ですが、テオドールを使用して肝臓が正常に機能しなくなることがあります。 肝臓が機能しなくなると、血液検査でASTやALT(肝機能を検査するときの数字)が上昇したり黄疸が現れたりすることがあります。 黄疸とは、皮膚や白目の部分が黄色く変色することです。 このような症状が現れたときは、テオドールを中止するなど適切な処置を行います。 ・アナフィラキシーショック アナフィラキシーショックとは、過剰な免疫反応を示すことです。 非常に稀ですが、テオドールを使用して蕁麻疹や発汗・息苦しさなどが現れたときはテオドールを中止して適切な処置を行います。 テオドール(一般名:テオフィリン)の投与禁忌 テオドールを使用するとき、禁忌の人がいます。 テオドールや「テオドールと同じキサンチン薬剤」に重篤な副作用が起きたことがある人は禁忌です。 キサンチン製剤とは、cAMPという「気管支を拡張させる物質」が不活性化されるのを抑制する薬のことです。 テオドールの併用注意(飲み合わせ) テオドールには、併用に注意する薬があります。 他の薬によってテオドールの作用が増強されると副作用も出やすくなります。 特に以下の薬には、より注意が必要です。 ・他のキサンチン系薬剤、中枢神経興奮薬 ネオフィリン(一般名:アミノフィリン)、モノフィリン(一般名:プロキシフィリン)、エフェドリン、麻黄(マオウ:生薬の成分の一つ) 中枢神経興奮薬とは、大脳を含む中枢神経(脳)を活性化させる薬です。 こうした中枢神経興奮薬には気管支を拡張させる薬もあり、咳の治療に用いられることがあります。 テオドールにも中枢神経を刺激する作用があるため、両剤を併用することで頭痛や興奮・不眠といった副作用を生じることがあります。 そのため、これらの薬と併用することにより動悸などの副作用を強くしてしまうことがあります。 ・麻酔薬ハロタン、ケタミン テオドールとハロタンは心臓に対して作用して、動悸などの副作用を増強してしまうことがあります。 また、テオドールを飲んでいる人にケタミンを使用すると、痙攣が起こりやすくなるといわれています。 ・肝臓薬物代謝酵素CYP1A2を阻害する薬 テオドールは、肝臓に存在する代謝酵素によって代謝・不活性化されます。 専門用語では、テオドールの代謝に関わる酵素を CYP1A2といいます。 薬の中には、 肝臓の代謝酵素CYP1A2の働きを抑制するものがあります。 代謝酵素の働きが弱くなると、テオドールが代謝・不活性化されにくくなり、テオドールの薬物濃度が上昇して副作用が発現しやすくなります。 CYP1A2を抑制する薬には、以下のようなものがあります。 これらの薬とテオドールは注意して使用します。 タガメット(一般名:シメチジン)、メキシチール(一般名:メキシレチン)、プロノン(一般名:プロパフェノン)、アンカロン(一般名:アミオダロン)、フルマーク(一般名:エノキサシン)、ドルコール(一般名:ピペミド)、シプロキサン(一般名:シプロフロキサシン)、バクシダール(一般名:ノルフロキサシン)、オゼックス(一般名:トスフロキサシン)、パシル(一般名:パズフロキサシン)、スオード(一般名:ブルリフロキサシン) エリスロシン(一般名:エリスロマイシン)、クラリス・クラリシッド(一般名:クラリスロマイシン)、ルリッド(一般名:ロキシスロマイシン)、パナルジン(一般名:チクロピジン)、ワソラン(一般名:ベラパミル)、ヘルベッサー(一般名:ジルチアゼム)、デプロメール・ルボックス(一般名:フルボキサミン)、ジフルカン(一般名:フルコナゾール)、ノックビン(一般名:ジスルフィラム)、エクジェイド(一般名:デフェラシロクス) ・原因は不明だが、併用するとテオドールの血中濃度を高めると分かっている薬 ゾビラックス(一般名:アシクロビル)、バルトレックス(一般名:バラシクロビル)、インターフェロン、オステン(一般名:イブリフラボン)、ネオーラル(一般名:シクロスポリン)、ザイロリック(一般名:アロプロノール) ・肝薬物代謝酵素CYP1A2を増やす薬 薬には、肝代謝酵素であるCYP1A2(テオドールを不活性化する酵素)の量を増やす薬もあります。 CYP1A2が増えると、テオドールの不活性化が促進されます。 したがって、テオドールの薬物濃度が低下して効果が減弱することがあります。 CYP1A2を増やす薬は以下の薬です。 リファジン(一般名:リファンピシン)、フェノバール(一般名:フェノバルビタール)、タケプロン(一般名:ランソプラゾール)、ノービア(一般名:リトナビル)、アレビアチン・ヒダントール(一般名:フェニトイン)、テグレトール(一般名:カルバマゼピン) ・テオドールと併用すると薬効が変化する薬 テオドールと併用することで、薬効が減弱したり増強したりする薬もあります。 たとえば、ペルサンチン(一般名:ジピリダモール)はテオドールと併用すると効果が減弱するといわれています。 その一方、バイナス(一般名:ラマトロバン)やリルテック(一般名:リルゾール)はテオドールと併用すると効果が増強するといわれています。 テオドールと風邪薬との飲み合わせ ロキソニンやバファリン・ボルタレンなど、熱を下げたり痛みを抑えたりする作用を持つ薬(解熱鎮痛薬)は、飲むには医師の指示が必要です。 なぜならば、喘息の人はこのような薬を飲むと発作を起こすことがあるためです。 一方で風邪薬やアレルギーの薬の中でも、以下の薬はテオドールと併用できます。 〇 風邪薬・アレルギー薬 ムコダイン(一般名:カルボシステイン)、ムコソルバン・ムコサール(一般名:アンブロキソール)、メジコン(一般名:デキストロメトルファン)、アレグラ(一般名:フェキソフェナジン)、ザジテン(一般名:ケトチフェン)、ジルテック(一般名:セチリジン)、タミフル(一般名:オセルタミビル)、麦門冬湯(漢方薬) テオドールの高齢者への投与 高齢者にも、テオドールを使用することができます。 ただし、副作用の発現に注意して慎重に投与する必要があります。 非高齢者(高齢者でない人)に比べて高齢者では血液中のテオドールの濃度が高くなった報告があるためです。 テオドールの小児(子供)への使用 テオドールを小児にも使用することはできますが、慎重に投与する必要があります。 なぜなら、 小児は成人に比べてテオドールによる痙攣を起こしやすく、テオドールを体外に排泄する能力も安定しないためです。 したがって、血液中のテオドールの濃度をよく観察して使用します。 小児へテオドールを使用するときの量の目安としては、以下のようになります。 このとき6カ月未満の子どもには、テオドールシロップもテオドールドライシロップも原則として使用しません。 03gを使用します。 例えば、体重が8kgの場合は1日に0. 24g(0. 3mlを使用します。 例えば、体重が8kgの場合は1日に2. 4mlが使用の目安となります。 ・1歳以上~15歳 テオドールドライシロップ20%の場合、1日につき体重1kg当たり0. 04~0. 05gを使用します。 例えば、体重が20kgの場合は1日に0. 8~1. 0gが使用の目安になります。 テオドールシロップ2%の場合、1日につき体重1kg当たり0. 4~0. 5mlを使用します。 例えば、体重が20kgの場合は1日に8~10mlが使用の目安となります。 ・特に注意が必要な小児 まず、 以前てんかんや痙攣を起こしたことのある人では注意です。 テオドールの使用によって、痙攣を招く恐れがあります。 次に、 発熱している小児です。 テオドールの使用によって、痙攣が起きることがあります。 また発熱していることで、身体の水分を失ってテオドールの血液中の薬物濃度が高まって、より副作用のリスクが上昇することもあります。 さらに 生後6ヶ月未満の乳児にも、使用に特に注意が必要です。 6ヶ月未満の乳児ではテオドールを体外に排泄する能力が低く、テオドールの血液中の薬物濃度が上昇することがあります。 したがって、6ヶ月未満の乳児には原則としてテオドールを使用しません。 ・保護者の方が子供へ使用するときの注意点 発熱時には、テオドールの薬物濃度が上昇したり、痙攣を起こしやすくなったりします。 そこで、発熱したときにテオドールをどう使用するか、医師からあらかじめ指示を受けるようにしましょう。 場合によっては、テオドールを飲む量が減ったり服用を中止したりすることがあります。 また、小児では一般に自分の症状を伝える能力が高くありません。 したがって、テオドールを服用した子の状態をよく観察して、異常が認められたときには速やかに医師に連絡するようにします。 テオドールの妊婦・授乳婦への使用 ・妊婦への使用 妊娠している人に対して、治療上テオドールを使用することがあります。 人を対象にした臨床試験において、テオドールの使用によって早産が増加した報告はありますが、奇形の増加は認められませんでした。 ただし、動物を対象にした臨床試験で奇形の報告があります。 また、テオドールは胎盤を通過するため、新生児に一過性の頻脈が認められたことがあります。 ・授乳婦への使用 テオドールは乳汁中へ移行します。 テオドールの徐放製剤(ゆっくり溶け出す薬)を内服すると、1~3時間後に乳汁中の薬物濃度が最大になります。 授乳婦へのテオドールの使用で、新生児は不機嫌になるなどの症状が現れる可能性があります。 したがって、基本的には テオドールの使用中は、授乳を避けます。 治療上テオドールが必要な場合に「授乳婦へのテオドールの量を減らす」「テオドール徐放製剤内服後4時間は授乳を控える」「赤ちゃんの様子に注意して投与する」などの選択がとられることがあります。 治療域とは、「薬としての効果があり、かつ副作用が現れない」という濃度範囲です。 この値を超えると副作用の発生頻度が上がり、この値より下だと効果が少ないです。 そのため、血液中のテオドールの濃度を測定しながら、患者さんに適した投与量を決定して管理する患者別投与設計( TDM:therapeutic drug monitoring)が必要になることがあります。 テオドールは、1度服用して血液中の薬物濃度が最大になるのは5~7時間です。 また薬の濃度が半分になる「半減期」も成人では6~8時間、子どもで3~4時間です。 テオドールの錠剤を1日2回連続使用したとき、6回目の使用から薬が治療域の濃度に安定します。 つまり、 薬を継続して服用することにより、3日目から効果が現れる薬がテオドールです。 テオドールは徐々に効いていく薬ですので、発作時など急を要するときに「効き始めるのに3日かかるテオドール」を使用するのは適しません。 テオドールの後発品 テオドールには後発医薬品(ジェネリック医薬品)が存在します。 テオドール自体も安価な薬ですが、後発医薬品にすることでさらに安く薬を手に入れることができます。 ジェネリック医薬品では一般名が活用され、テオフィリン徐放錠「メーカー名」、テオフィリン徐放ドライシロップ「メーカー名」などの商品名になります。 また、テオドールのジェネリック医薬品では、後発医薬品独自のブランド名のケースもあります。 テオドールの食事やサプリメントとの相互作用 テオドールは薬に限らず、食事やサプリメントでも併用したときテオドールの効果に影響が出ることがあります。 例えば、以下の食品を使用するときは注意しなければいけません。 ・タバコ 喫煙は肝代謝酵素であるCYP1A2(テオドールを代謝・不活性化する酵素)を増やす働きがあるため、テオドールの効果を弱めることがあります。 そのため、喫煙の有無によってテオドールの効果が強くなったり弱くなったりすることがあります。 普段から喫煙する人の場合、CYP1A2の働きが大きくなり、テオドールが素早く代謝・不活性化されるので薬の効きが悪くなります。 そのため、テオドールを使用する場合はタバコを吸っているかどうかが重要になります。 また、テオドールを飲んでいる人が禁煙するときも同様にテオドールの効果が変わってきます。 そのため、禁煙時は医師に薬の量について相談をしましょう。 ・セイヨウオトギリソウ セイヨウオトギリソウ含有食品によって、肝代謝酵素であるCYP1A2(テオドールを代謝する酵素)が増えて、テオドールの効果を減弱させることがあります。 したがって、テオドール使用中はセイヨウオトギリソウ含有の食品を摂らないようにします。 セイヨウオトギリソウは普通の食事で摂取されることはありません。 リフレッシュすることを謳った健康食品やハーブティーに含まれることのあるハーブです。 ・コーヒーや紅茶 コーヒーや紅茶に含まれるカフェインは、テオドールと同じ経路で代謝をされます。 同じ代謝酵素(CYP1A2)によって不活性化されるため、コーヒーや紅茶を沢山飲むと酵素を取り合い、テオドールの代謝・不活性化が遅れます。 すると、血液中のテオドールの濃度が高まって副作用が起きることもあります。 コーヒーや紅茶を1~2杯摂取するのは問題ありませんが、大量に摂るとこのようなことが起きる可能性が高まります。 そのため、テオドールの使用中はコーヒーや紅茶を大量に飲むことは避けるべきです。 テオドールと同じ有効成分の薬 テオドールと同じ有効成分(テオフィリン)を含む薬があります。 それは、テオロングとユニフィルです。 ・テオロング テオロングは、テオドールと同じ時期に開発されていました。 テオロングは、テオドールに1年ほど遅れを取って発売された薬です。 そのため、テオロングは後発医薬品(ジェネリック医薬品)です。 テオドールもテオロングも、日本では薬の値段が2年に1回見直されます。 薬の値段は、「薬局が卸業者から買っている値段」を国が調査して決定されます。 この過程を繰り返すうちに、「先発医薬品であるテオドールの値段を後発医薬品であるテオロングの値段が上回る」という現象が起こりました。 テオドールからテオロングへ変更されるとき、制度上テオロングは後発医薬品(ジェネリック医薬品)として扱われません。 テオロングの方がテオドールよりも値段が高いためです。 ・ユニフィル ユニフィルは1日1回の使用で24時間効果が続く薬です。 夕方の使用で、早朝の呼吸を楽にすると認められています。 テオドールとユニフィルは同じ有効成分のため、併用されることは原則ありません。 テオドールの慎重投与 ・てんかんの人 てんかんは脳の病気です。 大脳にある神経は本来、規則正しいリズムで電気的に活動しています。 しかしなんらかの理由で、激しい電気的な乱れが慢性的に起こって発作が繰り返されるのがてんかんの特徴です。 テオドールには脳へ刺激の作用もあるため、てんかん発作に繋がってしまうことがあります。 そのため、てんかんの人へはテオドールは慎重に使用します。 ・甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)の人 甲状腺機能亢進症とは、細胞の代謝に関与する甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるようになってしまう病気です。 バセドウ病が甲状腺機能亢進症として広く知られています。 甲状腺機能亢進症によって、神経を刺激する物質が増えます。 テオドールには脳への刺激作用があるため慎重な使用が必要です。 ・急性腎炎の人 急性腎炎とは、炎症が起こって腎臓の機能が低下してしまう病気です。 血液中の老廃物や水分をろ過する機能が低下してしまいます。 テオドールの服用によって腎臓に負荷がかかり、尿たんぱくが増加する恐れがあります。 たんぱく尿は尿の通り道の負担になりますし、たんぱく質という大事な栄養素を失っていることでもあります。 したがって、急性腎炎の人にテオドールは慎重に使用します。 ・うっ血性心不全の人 うっ血性心不全とは、心臓のポンプ機能が不十分で、全身へ血液を送り出すことができず、血液がたまっている状態(血液の流れが滞っている状態)の病気です。 うっ血性心不全の人は身体から薬を排泄する機能が低下するため、テオドールの血中濃度が高まりやすくなります。 したがって、テオドールは慎重に使用します。 ・肝機能障害の人 肝臓の機能が低下した人は、テオドールを十分に代謝・不活性化することができません。 したがって、テオドールの血中濃度が高まりやすくなります。 そのため、テオドールは慎重に使用します。 テオドールの取り扱い テオドール錠やテオドールドライシロップ・テオドール顆粒は、直射日光や湿気を避けて子どもの手の届かないところに保管します。 部屋の涼しいところに置きましょう。 テオドールシロップも、直射日光や湿気を避けて同様に子どもの手の届かないところに保管します。 冷蔵庫に入れると固まってしまうことがあるため、部屋の涼しいところに置きます。 このように、慎重に治療域に収まるようにしながら喘息コントロールに用いられる薬がテオドール(一般名:テオフィリン)です。

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テオフィリン:テオドール

テオドール

人物 [ ] ファーストネーム [ ]• - ドイツの物理学者。 - ドイツの軍人• - ドイツの哲学者、社会学者、音楽評論家、作曲家• - ドイツのピアニスト、の作曲家。 テオドール・ファン・ゴッホ()【曖昧さ回避】• - ドイツのピアニスト、作曲家。 - ロマン派の作曲家。 - フランスの博物学者。 - ドイツの語学者。 - 20世紀のドイツの軍人。 - の将軍。 ミドルネーム [ ]• - ベルギーの作曲家、ファゴット奏者。 人物以外 [ ]• - 株式会社が製造・販売する気管支拡張剤。 製品名の由来は上記とは異なる。 関連項目 [ ]• このページは 人名(人物)のです。 同名の人物に関する複数の記事の水先案内のために、同じ人名を持つ人物を一覧にしてあります。 お探しの人物の記事を選んでください。 を見つけたら、リンクを適切な項目に張り替えてください。

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テオドール|田辺三菱製薬 医療関係者サイト Medical View Point

テオドール

市販後に実施した高齢者における特別調査での安全性解析対象症例3,652例中167例(4. 1.重大な副作用 1).痙攣、意識障害(いずれも頻度不明):痙攣又は譫妄、昏睡等の意識障害が現れることがあるので、抗痙攣剤の投与等適切な処置を行う。 2).急性脳症(頻度不明):痙攣、意識障害等に引き続き急性脳症に至ることがあるので、このような症状が現れた場合には投与を中止し、抗痙攣剤の投与等適切な処置を行う。 3).横紋筋融解症(頻度不明):横紋筋融解症が現れることがあるので、脱力感、筋肉痛、CK上昇(CPK上昇)等に注意し、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行うとともに横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意する。 4).消化管出血(頻度不明):消化管潰瘍等による消化管出血(吐血、下血等)が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。 5).赤芽球癆(頻度不明):赤芽球癆が現れることがあるので、貧血が現れた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。 6).アナフィラキシーショック(頻度不明):アナフィラキシーショック(蕁麻疹、蒼白、発汗、血圧低下、呼吸困難等)が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。 7).肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):肝機能障害(AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)等)、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。 8).頻呼吸、高血糖症(いずれも頻度不明):頻呼吸、高血糖症が現れることがある。 2.その他の副作用 1).過敏症:(0. 2).精神神経系:(0. 3).循環器:(0. 4).消化器:(0. 5).泌尿器:(0. 6).代謝異常:(0. 7).肝臓:(0. 8).血液:(0. 9).その他:(0. 使用上の注意 (添付文書全文) (禁忌) 本剤又は他のキサンチン系薬剤に対し重篤な副作用の既往歴のある患者。 (慎重投与) 1.てんかんの患者[中枢刺激作用によって発作を起こすことがある]。 2.甲状腺機能亢進症の患者[甲状腺機能亢進に伴う代謝亢進、カテコールアミンの作用を増強することがある]。 3.急性腎炎の患者[腎臓に対する負荷を高め、尿蛋白が増加する恐れがある]。 4.うっ血性心不全の患者[テオフィリンクリアランスが低下し、テオフィリン血中濃度が上昇することがあるので、血中濃度測定等の結果により減量する]。 5.肝障害のある患者[テオフィリンクリアランスが低下し、テオフィリン血中濃度が上昇することがあるので、血中濃度測定等の結果により減量する]。 6.高齢者。 7.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、産婦、授乳婦。 8.小児: 1).小児、特に乳幼児は成人に比べて痙攣を惹起しやすく、また、テオフィリンクリアランスが変動しやすいのでテオフィリン血中濃度のモニタリングを行うなど、学会のガイドライン等の最新の情報も参考に、慎重に投与する。 なお、次の小児にはより慎重に投与する。 (1).てんかんの既往歴のある小児及び痙攣の既往歴のある小児[痙攣を誘発することがある]。 (2).発熱している小児[テオフィリン血中濃度上昇や痙攣等の症状が現れることがある]。 (3).6カ月未満の乳児[乳児期にはテオフィリンクリアランスが一定していないので、6カ月未満の乳児ではテオフィリンクリアランスが低く、テオフィリン血中濃度が上昇することがある]。 2).低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。 (重要な基本的注意) 1.テオフィリンによる副作用の発現は、テオフィリン血中濃度の上昇に起因する場合が多いことから、血中濃度のモニタリングを適切に行い、患者個々人に適した投与計画を設定することが望ましい。 2.副作用が発現した場合には減量又は投与を中止し、テオフィリン血中濃度を測定することが望ましい。 3.小児、特に乳幼児に投与する場合には、保護者等に対し、発熱時には一時減量あるいは中止するなどの対応を、あらかじめ指導しておくことが望ましい。 4.小児では一般に自覚症状を訴える能力が劣るので、本剤の投与に際しては、保護者等に対し、患児の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には速やかに主治医に連絡するなどの適切な対応をするように注意を与える。 (相互作用) 本剤は主として肝薬物代謝酵素CYP1A2で代謝される。 併用注意: 1.他のキサンチン系薬剤(アミノフィリン、コリンテオフィリン、ジプロフィリン、カフェイン等)、中枢神経興奮薬(エフェドリン塩酸塩、マオウ等)[過度の中枢神経刺激作用が現れることがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う(併用により中枢神経刺激作用が増強される)]。 3.ハロタン[不整脈等の副作用が増強することがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う(テオフィリンとハロタンの心臓に対する作用の相加又は相乗効果と考えられる)、また、ハロタンとの連続併用によりテオフィリン血中濃度が上昇することがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う(テオフィリンとハロタンの心臓に対する作用の相加又は相乗効果と考えられる)]。 4.ケタミン塩酸塩[痙攣が現れることがあるので、痙攣の発現に注意し、異常が認められた場合には抗痙攣剤の投与など適切な処置を行う(痙攣閾値が低下するためと考えられる)]。 5.シメチジン、メキシレチン塩酸塩、プロパフェノン塩酸塩、アミオダロン塩酸塩、エノキサシン、ピペミド酸三水和物、塩酸シプロフロキサシン、ノルフロキサシン、トスフロキサシントシル酸塩水和物、パズフロキサシンメシル酸塩、プルリフロキサシン、エリスロマイシン、クラリスロマイシン、ロキシスロマイシン、チアベンダゾール、チクロピジン塩酸塩、ベラパミル塩酸塩、ジルチアゼム塩酸塩、フルボキサミンマレイン酸塩、フルコナゾール、ジスルフィラム、デフェラシロクス[テオフィリンの中毒症状が現れることがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う(肝薬物代謝酵素が阻害され、テオフィリンクリアランスが低下するため、テオフィリン血中濃度が上昇すると考えられる)]。 6.アシクロビル、バラシクロビル塩酸塩、インターフェロン、イプリフラボン、シクロスポリン、アロプリノール[テオフィリンの中毒症状が現れることがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う(テオフィリン血中濃度の上昇によると考えられる)]。 7.ザフィルルカスト[テオフィリンの中毒症状が現れることがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行い、またザフィルルカストの血中濃度を低下させることがある(肝薬物代謝酵素が阻害され、テオフィリンクリアランスが低下するため、テオフィリン血中濃度が上昇すると考えられるが、ザフィルルカストの血中濃度低下についての機序は不明である)]。 8.リファンピシン、フェノバルビタール、ランソプラゾール、リトナビル[テオフィリンの効果が減弱することがあり、テオフィリン血中濃度が低下することがあるので、適切な処置を行う(肝薬物代謝酵素の誘導によりテオフィリンクリアランスが上昇するため、テオフィリン血中濃度が低下すると考えられる)]。 9.フェニトイン、カルバマゼピン[テオフィリン及び相手薬の効果が減弱することがあり、テオフィリン血中濃度が低下することがあるので、適切な処置を行い、また、相手薬の効果減弱や血中濃度の低下に注意する(肝薬物代謝酵素の誘導によりテオフィリンクリアランスが上昇するため、テオフィリン血中濃度が低下すると考えられる)]。 10.ジピリダモール[ジピリダモールの作用を減弱させることがある(アデノシン拮抗作用による)]。 11.ラマトロバン[ラマトロバンの血中濃度が上昇することがある(ラマトロバンの血中濃度上昇についての機序は不明である)]。 12.リルゾール[リルゾールの作用を増強<副作用発現>する恐れがある(in vitro試験でリルゾールの代謝を阻害することが示唆されている)]。 13.タバコ[禁煙<禁煙補助剤のニコチン製剤使用時を含む>によりテオフィリンの中毒症状が現れることがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う(喫煙により肝薬物代謝酵素が誘導され、テオフィリンクリアランスが上昇し、テオフィリン血中濃度が低下すると考えられ、また、禁煙により血中濃度が上昇すると考えられる)]。 (高齢者への投与) 高齢者では副作用の発現に注意し、慎重に投与する[高齢者では、非高齢者に比べ最高血中濃度上昇及びAUC増加が認められたとの報告がある]。 (妊婦・産婦・授乳婦等への投与) 1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[動物実験(マウス、ラット、ウサギ)で催奇形作用等の生殖毒性が報告されており、また、ヒトで胎盤を通過して胎児に移行し、新生児に嘔吐、神経過敏等の症状が現れることがある]。 2.本剤投与中は授乳を避けさせる[ヒト母乳中に移行し、乳児に神経過敏を起こすことがある]。 (小児等への投与) 小児には慎重に投与する。 (過量投与) 1.症状:過量投与によりテオフィリン血中濃度が高値になると、血中濃度の上昇に伴い、消化器症状(特に悪心、嘔吐)や精神神経症状(頭痛、不眠、不安、興奮、痙攣、譫妄、意識障害、昏睡等)、心・血管症状(頻脈、心室頻拍、心房細動、血圧低下等)、低カリウム血症その他の電解質異常、呼吸促進、横紋筋融解症等の中毒症状が発現しやすくなる(なお、軽微な症状から順次発現することなしに重篤な症状が発現することがある)。 2.処置:過量投与時の処置には、テオフィリンの除去、出現している中毒症状に対する対症療法があり、消化管内に残存するテオフィリンの除去として催吐、胃洗浄、下剤の投与、活性炭の経口投与等があり、血中テオフィリンの除去として輸液による排泄促進、活性炭の経口投与、活性炭を吸着剤とした血液灌流、血液透析等がある(なお、テオフィリン血中濃度が低下しても、組織に分布したテオフィリンにより血中濃度が再度上昇することがある)。 1).過量投与時で、痙攣、不整脈の発現がない場合:(1)服用後短時間しか経過していないと思われる場合、嘔吐を起こさせることが有効である(服用後1時間以内の患者では特に有効である)、(2)下剤を投与する(但し、体液、電解質の異常に注意する)、(3)活性炭を反復投与し、テオフィリン血中濃度をモニターする、(4)痙攣の発現が予測されるようなら、フェノバルビタール等の投与を考慮する(但し、フェノバルビタールは呼吸抑制作用を示すことがあるので、使用に際しては注意する)。 2).過量投与時で、痙攣の発現がある場合:(1)気道を確保する、(2)酸素を供給する、(3)痙攣治療のためにジアゼパム静注等を行い、痙攣がおさまらない場合には全身麻酔薬投与を考慮する、(4)バイタルサインをモニターし、血圧の維持及び十分な水分補給を行う。 3).過量投与時の痙攣後に昏睡が残った場合:(1)気道を確保し、酸素吸入を行う、(2)大口径の胃洗浄チューブを通じて下剤及び活性炭の投与を行う、(3)テオフィリン血中濃度が低下するまでICU管理を継続し、十分な水分補給を続け、活性炭を反復経口投与しても血中濃度が下がらない場合には、活性炭による血液灌流、血液透析も考慮する。 4).過量投与時で、不整脈の発現がある場合:(1)不整脈治療としてペーシング、直流除細動、抗不整脈薬の投与等適切な処置を行う、(2)バイタルサインをモニターし、血圧の維持及び十分な水分補給を行う(また、電解質異常がある場合はその補正を行う)。 (適用上の注意) 薬剤交付時: 1.本剤は徐放性製剤なので、噛まずに服用するよう指導する。 2.水とともに経口投与するよう指導する。 3.本剤を飲みにくい場合には、割線で2分して服用するよう指導する。 4.PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。 (取扱い上の注意) 表面の斑点は、効果を持続するための特殊製剤技術によるもので、変質によるものではない。 処方薬事典は医療・医薬関係者向けのコンテンツです。

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