経済 産業 省 次 亜 塩素 酸 水。 なぜ「次亜塩素酸水」が問題とされているのか? 三重大・福崎教授に聞く(TOKYO HEADLINE WEB)

なぜ「次亜塩素酸水」が問題とされているのか? 三重大・福崎教授に聞く(TOKYO HEADLINE WEB)

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新型コロナウイルスが広がり、消毒用のエタノールが品薄となるなか、代替になりそうな「次亜塩素酸水」が注目されてきた。 名前の似た「次亜塩素酸ナトリウム液」には、新型コロナに対する有効性が認められている。 だが両者は別物で、勘違いや混乱が少なくない。 次亜塩素酸水については5月末、検証していた経済産業省などが「現時点では有効性は確認されていない」との中間結果を示した。 これに次亜塩素酸水生成器のメーカーなどが「効果を示すデータはある」と反発し、対立も生まれている。 どう考えればよいだろうか。 この話には、つまずきの石がいくつも転がっている。 ちょっとややこしくて、誤解しやすいのだ。 つまり、 【問題1】次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム液、どちらの話題か? と混同しがちで、この両者それぞれに、 【問題2】ウイルスや菌に効くのか? また新型コロナにも効くか? という有効性の疑問がからみ、さらに、 【問題3】手や指に使って大丈夫か。 室内で噴霧しても安全か? といった安全性の問題が重なるからだ。 食い違いや誤解が二重三重に積み上がって、対立も複雑になりがちだ。 だがそもそも「感染症の被害やリスクを抑えたい」という切なる願いは、みんなに同じはず。 いがみ合いばかりが深まれば不幸だ。 まずは順番にこれらの問題点を整理してみたい。 混乱1 次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違いは? いささか不遜な言い方だが、ごく基礎的な化学知識がある人にとっては、ここで混乱が生じることを想像しづらいようだ。 もうすこし身近なもので置き換えて、直感的につかんでみてはどうだろう。

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新型コロナの消毒法、次亜塩素酸水も有効…経産省ら最終報告

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「屋外からのウイルスの侵入を最大限防ぐように」 KICHIRIは2020年5月14日、「新居酒屋様式」としてKICHIRI新宿店でさまざまなウイルス対策を取り入れることをプレスリリースした。 ウイルス予防・除菌を手がけるグループ会社のサニタイズ(同)が提供する「じあくぐりん」の導入がその1つだ。 「屋外からのウイルスの侵入を最大限防ぐように人体に優しく高い殺菌力を持つ厚生労働省推奨の次亜塩素酸水を全身に自動噴霧するトンネル『じあくぐりん』をエントランスに配置、ご安心して入店いただきます」(リリースより) 14日のリリース添付資料によると、「じあくぐりん」はウォークスルー型の除菌装置。 「屋外からのウイルス侵入を予防する対策として、人体に優しく高い殺菌力を持つ厚生労働省推奨の次亜塩素酸水を全身に自動噴霧します」としている。 説明や添付写真を見る限り、次亜塩素酸水は頭の高さにある噴霧器によって左右両側から、顔回りや体に吹きつけられる。 同装置の参考価格は98万円(税別)で、次亜塩素酸水の費用は「別途」かかるとしている。 新型コロナウイルス拡大にともなって消毒用アルコールが不足する中、次亜塩素酸水は代替手段になるのか、と注目されている。 政府は4月10日決定の国会答弁書で、早稲田夕季衆院議員(立憲民主党)からの質問に対し、「『次亜塩素酸水』については、現時点においては、手指の消毒に活用することについての有効性が確認されていない」と示していた。 ただその後、経済産業省は4月15日、「次亜塩素酸水(電気分解法で生成したもの)」を含む3物質について、新型コロナウイルスに有効な可能性があるとして、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の検討委員会で有効性評価を行うと発表。 NITEは5月1日、次亜塩素酸水によってまずインフルエンザウイルスが大きく除去されたという試験結果を発表し、引き続き新型コロナウイルスに対する検証試験を進めるとしていた。 「次亜塩素酸水による消毒は特段推奨していません」 前出のとおり「じあくぐりん」について、「高い殺菌力を持つ厚生労働省推奨の次亜塩素酸水」との説明があったが、厚労省結核感染症課の担当者は5月19日、J-CASTニュースの取材に「新型コロナウイルス予防に関して、次亜塩素酸水による消毒は特段推奨していません」と話し、同省が「推奨」していることを否定した。 「殺菌や消毒の効能効果をうたうには、医薬品医療機器等法(薬機法)上の承認を得る必要があります。 次亜塩素酸水については一部商品で承認を得ているものはあると認識していますが、次亜塩素酸水そのものが新型コロナやその他ウイルスに効果効能があることは、承認されているものではありません。 厚労省が日常的な消毒としての使用を推奨しているものでもありません。 一部病原体について作成している殺菌・消毒に関するマニュアルでも、次亜塩素酸水の効果効能については言及していません」(厚労省担当者) 次亜塩素酸水は厚労省から「食品添加物」として指定されており、野菜や肉の洗浄に用いられている。 ただし、ウイルス対策として人の体に直接吹きつけることについては「効能効果は承認されていません」と繰り返す。 「じあくぐりん」のように頭から全身に噴霧する方法も、「次亜塩素酸水のそのような使い方は聞いたことがありません」と話した。 ウイルス制御学専門の教授の見解は 「じあくぐりん」は構造上、霧状の次亜塩素酸水を口や鼻から吸引する可能性があるとみられる。 吸い込んだ場合に人体への影響はあるのか。 東京医科歯科大学大学院の医歯学総合研究科、山岡昇司教授(ウイルス制御学)は19日、取材に対し、「ヒトが次亜塩素酸水を口や鼻から吸引して安全という証拠は示されていないと思います」と見解を示す。 次亜塩素酸水そのものについては、次のように述べている。 「次亜塩素酸水は、医療用消毒器(弱酸性)として認可されたものが手指消毒可とされています。 家庭向けに販売されているものを手指消毒に用いることができるかどうかは別の問題です。 次亜塩素酸水は通常、ドアノブ、器具等の消毒に用いられ、殺菌成分が残留しないことを条件に食品にも用いられます」(山岡教授) 前出NITEの検討委員会による1日付発表では、次亜塩素酸水など検証中の3物質について、使用方法や薬機法との関連で次のように注釈を書いていた。 「新型コロナウイルスにおける今後の検証試験結果を待っての議論となるが、仮に有効性が確認できた物質においても、実際に代替消毒手法として活用するに当たっては安全性や適正な使用法への配慮について、十分に留意する必要がある」 「本委員会で進める有効性評価は新型コロナ対応に係る国民向け広報等での活用を目的としたものであり、『医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律』(薬機法)、『食品衛生法』、その他の関連する法令等における評価を意味するものではない」 会社側「メーカーのほうで、テストをクリア」 KICHIRIとサニタイズを傘下に持つ、きちりホールディングスの平田哲士取締役は20日、取材(申し込みは19日)に対し、「じあくぐりん」に採用している次亜塩素酸水について、 「弊社が供給を受けている次亜塩素酸水のメーカーのほうで、外部の検査機関を通じ、飲み水としての試験や皮膚パッチテストをクリアしており、(吸引しても)問題ないとされています」 と説明した。 一方、「じあくぐりん」について書かれていた「厚生労働省推奨の次亜塩素酸水」という表現については、「誤りでしたので訂正します」と話した。 「大手メーカー」での次亜塩素酸水に関する表現を参考にしたが、その「大手メーカー」で書かれていた内容を「取り違えてしまいました」。 厚労省が直接発信している内容にもとづいて「推奨」と書いたわけではなかったという。 「大手メーカー」がどこかについては「すぐには分からない」とした。 冒頭のリリースのうち「じあくぐりん」に関する内容は20日昼現在、「アルコールなどと比べ皮膚への刺激が少ない厚生労働省よりさまざまな専門分野での使用が認可されている次亜塩素酸水を噴霧するトンネルをくぐっていただく事でより安心を感じていただけることを目的としております」という表記に変わっている。 (J-CASTニュース編集部 青木正典).

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新型コロナウイルスに対する消毒方法の有効性評価について最終報告をとりまとめました。~物品への消毒に活用できます~

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経済産業省が次亜塩素酸水の噴霧についてまとめた資料。 WHOの見解として「消毒剤を人体に噴霧することは、いかなる状況であっても推奨されない」と書かれている 有効性は定かではなく、かつリスクの存在を否定できない 次亜塩素酸水とは塩酸や食塩水を電解することにより得られる、次亜塩素酸を主成分とする水溶液である。 殺菌効果があることから消毒用アルコールが不足していた頃に市場に出回り、代用品として注目された。 僕は次亜塩素酸水が新型コロナウイルスに対して効果があるとする科学的根拠が存在しない事を知っていたので、極力避けていた。 しかし、小売店などの店頭に置かれていた消毒用アルコールがいつの間にか次亜塩素酸水に入れ替わっていたり、また店員が店頭で手に次亜塩素酸水を吹き付けてくる店もあった。 僕はこの手の消毒液を手指に噴霧してしまったり、されたりしたら、まずは臭いを嗅いで、アルコールのツンとした臭いがすれば大丈夫。 一方で特に臭いが無ければ、速やかにトイレに行ってしっかりと洗い流すことにしていた。 しかし、最初は消毒用アルコールの代替物でしかなかった次亜塩素酸水だったが、いつしか空中に噴霧して「空間洗浄」を謳う商品まで現れ始めた。 そしてそうした商品は「子供たちの健康を守るため」と称して、学校などの公共施設にまで導入され始めたのである。 こうした状況に対し、5月29日に独立行政法人製品評価技術基盤機構 NITE はと題された文書を出した。 それによると、次亜塩素酸水に対するウイルス除去の有効性や安全性については国際的に確立された評価方法が見当たらず、現状では十分に判断できないということである。 また、この文書の中で厚生労働省が「次亜塩素酸を含む消毒薬の噴霧については、吸引すると有害であり、効果が不確実であることから行わないこと。 」としていることを提示している。 このことから、次亜塩素酸水の噴霧については有効性は定かではなく、かつリスクの存在を否定できないと言うことが分かる。 では、効果はありそうかと言えば、効果よりもリスクの方が怖い。 例えば、プールには消毒用の塩素が含まれているが、この基準は法令で定められており、0. 4〜1. プールの塩素の独特な臭いを嗅いだ経験は多くの人にあると思うが、いくら新型コロナに効果がありそうと言っても、その50倍もの塩素濃度をもつ次亜塩素酸水をわざわざ手指に付けたいと思うだろうか。 僕は遠慮させてもらいたい。 (注)引用部分は次亜塩素酸水ではなく次亜塩素酸ナトリウム液についての評価であるとの指摘を受けたので、取り消し線の箇所を削除します。 安全性については「消毒液噴霧による人体への安全性については、確立された評価方法が存在していない」と明記されていることから、次亜塩素酸水の噴霧についても安全性を保証していないことは明らかであると思われます。 また「次亜塩素酸水は消毒液ではない」という意見もありますが、ウィルスを不活化させる効果を次亜塩素酸水に期待する以上は、次亜塩素酸水も消毒液の1つとして扱われるべきであることは言うまでもありません。 有効性が確認されているという記載もなく、したがって「次亜塩素酸水の噴霧については有効性は定かではなく、かつリスクの存在を否定できない」という結論に変更はありません(赤木追記2020. 9) 厚生労働省健康局結核感染症課の担当者に電話で取材したところ、「次亜塩素酸水による消毒は噴霧も拭き取りも推奨していません」との回答を得ました。 「次亜塩素酸水を含むあらゆる消毒液について、安全性の点で噴霧は推奨していません。 これはNITEのファクトシートにWHOやCDCの見解として書かれている通りです。 次亜塩素酸水による拭き取りについては噴霧よりは人体への影響は少ないと考えられますが、やはり安全性についても、効果そのものについても未確認ですので推奨はしていません」とのことです(編集部追記2020.

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